Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

11巻、ドラゴンの強さに関して

とりあえず無茶を承知でフロスト・ドラゴン=D&D3.5eのホワイト・ドラゴン相当の前提で話を進めていく。まず言いたいのが、オラサーダルク弱すぎ! 巻末のキャラクター紹介を見てみると計46Lvのエインシャントのようだが、D&D3.5eのエインシャント・ホワイト…

願望機

纏まらないから箇条書きにメモ。オバロとはほぼ関係無いし、ストルガツキイ兄弟とも関係無い。 ダグダの大釜 ケルト神話 ダーナ神族四秘宝の一つ"尽きざるもの""誰をも満足せずには帰さなかった""死者をこの釜で煮ると復活"願望機、食料を無限に生み出す、魔…

「山小人の工匠」描写から見るルール その4

"この世界では魔法の武具は、鍛冶職人が作った武具に、魔法詠唱者が魔法を付与することで作り出される。つまりは、強い武具を作るためには優れた職人よりも、優れた魔法詠唱者が必要だ。" ー44p D&D3版系のマジックアイテムの作成がこれに当たる。あらゆるマ…

「山小人の工匠」描写から見るルール その3

"…ダークエルフというのは話を聞く限り、地下に生きる種族ではなかろう?" 書籍11巻-135p どうやらオバロではダークエルフは地下に住む種族では無いし、あまり他種族から危険視されているような邪悪な存在ではないようだ。ここらへんはワールドセッティング…

「山小人の工匠」描写から見るルール その2

"そして荷物の運搬のために金貨を使って召喚したマンモスのような魔獣が5体だ" 書籍11巻-93p D&D3.5eではアフリカゾウにインドゾウ(ファンタジー世界で何故にアフリカインド?)、マストドンにマンモスまでデータ化されているが、どれも[火]や[冷気]の抵抗…

「山小人の工匠」描写から見るルール その1

ようやく出た11巻、ネタバレになるほどじゃないが一応注意。 ゴンド・ファイアビアド/gondo firebeard 火のアゴヒゲ?ドワーフの氏族名としてソレっぽい名前だなーと思い、基本ルールブックの氏族名の例や「石の種族」なんかを調べていたが、ググってみると…

クラス考察 その6

〈テンプラー〉ラキュース、ロバーデイク直訳すると聖堂騎士。D&D3.0eでの《テンプラー》は、パラディンで無くともなれるパラディンぽい強い上級クラスである。3版のテンプラーについては説明しだすと長いのでD&D3版系サイト【CDS:PE】様の記事、「最狂天麩…

シャルティアはアンデッドなのに血の狂乱するの?精神作用っぽい名前なのにという疑問

これに関してはなにやらSS「プレイアデスな日」でも触れられているようだが、とりあえずD&D3.5e視点からの推測であれば1つの答えが導き出せる。 すなわち元となったとおぼしき能力、《ライフドリンカー》の「血宴」及び《フレンジード・バーサーカー》の「…

ペストーニャの種族、モチーフ?

"メイド長とかはメイド服を着た触手ですから、設定では。" SS投稿掲示板の感想返し すでに大百科のコメ欄でも考察されているが、あさりよしとおの漫画「宇宙家族カールビンソン」に登場するキャラクター「ジョン」が発想元になっているのではないかと自分は…

ウォー・トロル、ヤバいよ問題

今回も例によってD&D3.5e中心であまりオバロは関係ないです。 東の巨人「グ」や武王「ゴ・ギン」と、なにかとフィーチャーされてる感のあるウォートロールだが、D&D3.5eでは「モンスターマニュアルⅢ」に森トロル、洞窟トロル、山トロル、結晶トロルと共にト…

粘体拳士 ヘロヘロ

粘体(ウーズ)でありながらモンクであるという、いったいどういう格闘術をくりだすのか想像のつかない面白さといい、ユグドラシルのキャラメイクの自由さを物語るキャラクターであるが、残念ながら粘体拳士はD&Dがすでに10年前に通過しているネタである。 W…

カジットのクラス構成

公開された11巻表紙イラストかっこいー!見上げたドラゴンの腹の下に財宝という構図はクラシックD&Dの箱絵を彷彿とさせるし、腰の引けたドワーフは「指輪物語」(昔の評論社文庫)の表紙絵でのホビットのよう。なにはともあれ本格ファンタジー感がひしひしと…

アインズ様のオーラ

せっかく書籍10巻でアインズのオーラの種類が書かれたので、各種状態異常をD&D3.5e的に解説してみる。 〈絶望のオーラI(恐怖)〉怯えることによって、ありとあらゆる動作に対してペナルティが与えられる D&D3.5eでは 《怯え状態》は軽度の[恐怖]の状態。…

HP(ヒットポイント)とは何か

「ヒットポイント 意味」や「ヒットポイント 由来」とかでググっても例によって「ウィザードリィのすべて」の解釈などばかりで、意外と「D&Dの定義」すなわちRPGの基礎知識がすぐには出てこない。まあオーバーロードとはあんまり関係ないかもしれないけど、…

アイテム その6

〈踊る武器〉エドストレームの魔法〈ダンス/舞踊〉の効果〈浮遊する剣群/フローティング・ソーズ〉ラキュース装備〈踊る武器〉による四刀流 元オリハルコン級冒険者フランセーン装備 D&Dのダンシングウェポンは基本ルール内での近接武器に付く能力としては最…

超位魔法とエピック呪文

以前にオーバーロードでの高位魔法はD&Dとは違うものも多くオリジナル度が高いと書いた。そのなかでも特に超位魔法は《ウィッシュ》を除くと、D&Dが元ネタとなっているようなものはまったく無いが、超位魔法の習得レベルや使用回数などシステム的な部分にお…

召喚魔法のしくみ

死体から作ったデスナイトが消えないのは?みたいな話題があったので参考に。 D&Dのサモン・モンスター系呪文(招来/SUMMON効果)は他次元界のクリーチャーを一時的に呼び出す呪文である。召喚されたモンスターは仮の姿(顕現)であり、殺されても別次元の本…

吸血鬼幻想

シャルティアの各種能力について考察して纏めたいところだが、元ネタと言い切るにはいろいろ足りない部分も多い。超メジャーなモンスターである吸血鬼ともなると、くがね氏もいろんな所からインスパイアを受けているだろうし今回はこじつけというか、D&D3.5e…

「リッチ」の使用は問題ない?

漫画「BASTARD!!」での鈴木土下座ェ門事件などによりD&D関連の著作権に関して非常に厳しい対応をとられるのが知れ渡たり、以降より現在に至るまで出版業界ではそれらモンスターの名称は微妙に改変されたりするのが常であるが、少なくとも3版当時「リッチ」の…

アインズが戦士33Lv相当とは?

これも頻出する疑問だが、高レベル異形種魔法詠唱者という一概に戦闘力が比較しづらいであろうアインズが33Lv相当と言い切っている物は具体的に何なのか。魔法〈パーフェクト・ウォリアー〉を使用すると100Lv相当になるとはどういったことなのか。 これはお…

「英雄の領域」とは

くがね氏の言やキャラ紹介によると、クレマンティーヌ、ラキュースが「英雄の領域」、ガゼフが「片足突っ込む」らしいがこれはどういったものなのか? 80年代半ばに和訳され、くがね氏もプレイを明言しているクラシックD&Dでは1~9Lvまでキャラクターレベ…

ツイートちょっと解説

"……ついにリミテッド・ウィッシュの巻物を買って、ヒールに備えるレベルに到達してしまったか。" 丸山くがねちゃん(11歳) 4月29日のツイート この囁きが誰に向けてのものなのか、くがね氏のプレイヤーキャラクターの事なのかは分からないが、どういうこと…

「謀略の統治者」描写から見るルール

"それに魔獣に代表される獣は、精神操作系に弱い。" 書籍10巻-66p D&D3.5eにおいてセーヴィング・スロー(オバロで言うところの抵抗/レジストの為の判定)は頑健、反応、意志の3種類あり、能力値などによる各種修正が掛かる前の基本セーヴ値はクラスや種族に…

"逸脱者"フールーダ・パラダインのローブの色

オーバーロードWeb版、大虐殺-2においてフールーダはかつての純白のローブではなく、漆黒の姿で現れた。非常に解りやすい悪墜ちビジュアルではあるし、ガンダルフが白のローブで復活した逆パターンと見る人もいるだろうが、D&D系ではさらにはっきりとした…

"重爆"レイナースの呪いを解く

あんまり参考にならない気もするが、D&D3.5eでの魔法の病気、呪いの対処方法について書いておく。下の方にいくほど高レベル対応となる。 《リムーヴ・ディジーズ》 クレリック 3Lv 呪文 病気を治す呪文だが魔法の病気はダメな場合もあり、呪いも解けない。 《…

クラス考察 その5

今までの情報からすると符撃や巫女、僧侶などのクラスが精神系魔法詠唱者に分類されるらしい。いわゆるオリエンタル系術者が精神系のようだが、D&Dでは基本、秘術と信仰の2系統であり〈精神力〉に相当する能力値も無く、ここら辺はいろいろ違うようだ。 "―最…

呪文 その24

〈コントロール・ウェザー/天候操作〉 第6位階《コントロール・ウェザー》ウィザード、クレリック、ドルイド7Lv ウー・イァン、シュゲンジャ、バード6Lv10分かけて天候を操作する、ドルイドが発動すると効果範囲と持続時間がちょっと良くなる。意外なことに〈…

描写から見るルール 主に書籍4巻

いちいち細かい事書いても仕方ないとは思うが新刊までネタが無いのと、D&Dの知識がそのままオバロ世界への理解に直結してるような描写も多いんで、気が付いたら書いていく方針で。 「ジャイアントラットは病気が怖いですね。あとはワーラットなどもいますが……

リグリットのお宅訪問

"通常はドラゴンの鋭敏な知覚を誤魔化すことは出来ない。不可視だろうが、ドラゴンが眠っていようが、ある程度の範囲に入り込んだ段階でドラゴンはそれを即座に知覚する。そんなドラゴンの魔法的感覚器官を潜り抜けることが出来る存在がどの程度いるだろうか…

ゴブリン王の伝説

"トネリコの枝を振り回して、幾多の竜を退治したゴブリン王" 書籍3巻-231p なんとなくゴブリン王のクラスはドルイドで、「トネリコの枝」はクラスの呪文焦点具と思い込んでいたが、プレイヤーズ・ハンドブック3.5版を改めてみてみるとドルイドの焦点具は「ヒ…