せっかく書籍10巻でアインズのオーラの種類が書かれたので、各種状態異常をD&D3.5e的に解説してみる。
〈絶望のオーラI(恐怖)〉
怯えることによって、ありとあらゆる動作に対してペナルティが与えられる
D&D3.5eでは 《怯え状態》は軽度の[恐怖]の状態。
攻撃ロール、セーヴィング・スロー、技能判定、能力値判定に-2ペナルティ
要するに、いろんなことが10%失敗しやすくなる。
〈絶望のオーラII(恐慌)〉
恐慌は恐怖の重度の状態でバッドステータスを与えてきた対象から全力で逃げる事を要求される_その対象には戦闘行為が一切取れない
D&D3.5eでは 怯えより1段階進むと《恐れ状態》となり[恐怖]の原因から全力で逃げる。
当然、飛行手段やテレポを持ってたら使ってすっ飛んでいく、味方が複数食らうと回復させる間もなくパーティ崩壊の恐れあり。
さらに1段階進むと《恐慌状態》となり、全力で逃げるのは変わらないが手に持っている物を全て落としてしまい超大変。
追い詰められれば《戦慄状態》、何も出来なくなる。
〈絶望のオーラIII(混乱)〉
混乱は回復手段を受けない限り、一定時間混乱し続ける
D&D3.5eでは 《混乱状態》は行動が以下のランダムになる
10%で呪文使い(混乱の原因)を攻撃
10%で通常通りに行動
30%で支離滅裂なことを呟くばかりで何もしない
20%で逃げ出す
30%で近場のクリーチャーを攻撃
〈絶望のオーラIV(狂気)〉
狂気は非常に面倒な永続効果のバッドステータスで、魔法などによる第三者からの回復手段を受けない限り元に戻らない
D&D3.5eでは《インサニティ/狂気》7Lv呪文の効果?上記の混乱状態が永続する。
ほかにはオビリスの副種別を持つモンスター(ダゴンとかそっち系)の持つ能力とか?その狂気の姿を見たものはセーヴ失敗で《ナイトメア》呪文の効果や意思セーヴに永続ペナとか固体によっていろいろあるが、くがね氏的にはさらに元ネタの「クトゥルフの呼び声」での効果をイメージしているかもしれない。
あれほど各種狂気について紙面を割いたゲームも無いだろうし。
〈絶望のオーラⅤ(即死)〉
言うまでも無く死亡する
D&D3.5eでは[即死]効果は主に死霊術によって即座に死亡する。
対策としては《デス・ウォード》クレリック4Lv呪文など
ちなみにD&D3.5eでのリッチの《恐怖のオーラ》はセーヴ失敗で恐慌状態、セーヴ成功で1ラウンドのみ怯え状態。
効果範囲は半径60フィート内だが効くのは5ヒットダイスまでと、武王はおろかガゼフにも無効。ほぼ雑魚をビビらせるのにしか使えない。
(3.5eのウォートロルは素でヒットダイスが12もあるのでレベルドレインでもしない限り効くことは無い)
英雄を超えるような高レベルにもなると、呪文など各種対策により恐怖効果には完全耐性とか珍しくもないので、ゴーストとかに出会って恐怖で前衛が遁走とかの危機的状況も、今になって思えば低レベル帯限定の懐かしくも微笑ましい風景と感じてしまう自分がいる。