"それに魔獣に代表される獣は、精神操作系に弱い。" 書籍10巻-66p
D&D3.5eにおいてセーヴィング・スロー(オバロで言うところの抵抗/レジストの為の判定)は頑健、反応、意志の3種類あり、能力値などによる各種修正が掛かる前の基本セーヴ値はクラスや種族によってそれぞれの伸びが違ってくる。
具体的に言うと
- 頑健ST / Fortitude save :肉体的なスタミナ、毒や麻痺、即死、分解光線などに耐える。ファイターなど前衛クラスが良好で伸びやすい傾向
- 反応ST / Reflex save :身のこなしや反射神経の素早さ、範囲魔法やブレスの回避。ローグやニンジャなどが良好
- 意志ST / Will save :精神的な強さ、心術や幻術に耐える。ウィザードなどの術者が主に良好
クリーチャー種別、魔獣及び動物(除くダイア・アニマル)は頑健&反応セーヴが良好であり、これらは種族ヒット・ダイス(オバロで言うところの種族レベル)あたりの伸びは良いが一方、意志セーヴの方は劣悪であり一般的に心術(精神操作系)に弱いといえる。
ちなみにモンクは全てのセーヴが良好である。すごいぞセバス、つよいぞゼロ!
"……いや、待て。生きろ、というのが正しいのか?破壊されろと言った方が良いのか?" 書籍10巻-263p
アンデッドは「破壊する/destroy」で正しい。
ルールブックを読んでいれば気付くが、アンデッド(含むヴァンパイア)を「殺す/kill」という表記は一切無く、破壊の他には「粉砕/disruption」、「滅ぼす/slay,slaying」などといった表現が使われている。
D&Dの流れを汲むコンピューターRPG(NetHackなど)でも、これらの表現を守っている物も多い。
追記:書籍3巻でシャルティアがアインズに対し「全力で滅ぼす」、また書籍6巻ではセバスが”不死王”デイバーノックの頭部を吹き飛ばした時に「滅びていった」と描写されていた。また書籍2巻でも地の文では滅ぼすが多いが、ナーベラルはスケリタルドラゴンに対し「殴り殺す」と言っていた。…まぁナーベは基本アホの子だし。
"アインズの実験ではこの接触攻撃はどこからでもできる。" 書籍10巻-411p
「接触攻撃/touch attack」はルールに定められた用語であり、AC(アーマ・クラス)のうち鎧、盾、外皮によるものを除いた防御値に対し、命中判定を行える。
外皮と鎧により防御を固めている武王は、対接触AC(要するに回避能力)は低いと思われるので、アインズのネガティブ・タッチは有効な攻撃だと言える。
*旧D&Dとは違い、3版以降はアーマ・クラスは数値が高い方が良い。