Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

呪文 その24

〈コントロール・ウェザー/天候操作〉 第6位階
《コントロール・ウェザー》ウィザード、クレリックドルイド7Lv ウー・イァン、シュゲンジャ、バード6Lv
10分かけて天候を操作する、ドルイドが発動すると効果範囲と持続時間がちょっと良くなる。
意外なことに〈コントロールクラウド/雲操作〉第4位階はD&Dには無かった。

追記:《コントロール・ウィンズ》ドルイド5Lvは風力変化がメインだが台風の目とかも出せる。


〈祭司の魔法で作り出せる食料〉 書籍4巻85p
《クリエイト・フード・アンド・ウォーター》クレリック3Lv
味は薄いが栄養満点の食料と水を創り出す(最低でも15人前1日分)。
リザードマンの祭司頭が2Lv呪文までな所や、食料生成魔法でも部族の維持に足りないとする発言から考察すると、オーバーロードでのこれは位階及び呪文効果はやや低いのだろう。

追記:上記魔法の作中での説明に当たる部分は、コミック版5巻では「森祭司/ドルイドの力で作り出せる木の実だけでは」と改変されており、下記の呪文に統一された?


ドルイドたちが魔法で作る果実〉 書籍4巻90p
《グッドベリー》 ドルイド1Lv
この呪文をかけたベリー(2~8個)は食べるとヒットポイントが1回復する。
D&Dでの食い物談義になると必ずといっていいほど話題に上がる、おいしそうな呪文。養殖魚のエサにするにはもったいないw

*この果実1個で中型サイズのクリーチャー、一食分の栄養がまかなえる。


〈フラッシュ/閃光〉?位階
《フレア》ウィザード0Lv
クリーチャー1体に光で目くらまし、効果としてはちょっと弱いか。
《フラッシュバースト》3Lv「呪文大辞典」出展の方が元ネタかな?
こちらは半径20フィートに盲目効果、火属性(ダメージ無し)と、オバロ描写よりやや強力な気もするがアルシェは一応3Lv呪文使えるし。

 

〈マジックポイントの譲渡〉 書籍4巻で転移の時に言及
自分が知る限り、D&D3.5eの呪文で魔力の譲渡は出来ない(呪文吸収や、クラス能力での呪文泥棒はあるが)
ソード・ワールドの神聖魔法にマジックポイントを譲渡するものがあるので、そちらを参考にしたのだと思われる。

 


"アインズが黒い子山羊の上から飛び降りる。何らかの魔法の力によるものだろうが、重力を感じないようなゆっくりとした落下だった。かの有名な〈フライ/飛行〉だろうと思われたが、アインズという大魔法詠唱者が使っていることを考えると、より上位の――ガゼフが知らない魔法である可能性が高かった。"―書籍9巻397p

これより前の描写でアインズが触手に運ばれ子山羊の頭上に登っていったので、この時点で飛行能力を得る魔法は掛かっていないと思われる。
そこから考察すると、ガゼフが考えた上位飛行魔法ではなく実は低位魔法の《フェザー・フォール/羽毛落下》の効果だった、という非常にわかりにくいオチの可能性が大きい。

いちおうD&Dでの《フライ》の上位呪文としては、飛行機動性が1段階下がり対象は術者だけだが効果時間がフライより長く9時間以上持続する《オーヴァーランド・フライト》5Lv呪文がある。
ほかにも「空中を歩く」「ガス化」「ドラゴンの羽を生やす」「天使の羽生やす」「デビルウイング」「アダマンティンの羽(カッターのように射出可)」「炎を纏って空を飛ぶ(水に濡れると落ちる)」「筋斗雲」などヘンな飛行呪文がいっぱいある。