Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

「聖王国の聖騎士」描写から見るルール その6

"何!? 射撃による魔法妨害!? 特殊技術!?" 252p

D&Dでのこれは回数制限ありの特殊スキルという訳ではなく、戦闘中にできる基本的な行動の一つである。
「アインズが呪文を発動し始めたら攻撃」と宣言し待機すればよい、攻撃が命中したら受けたダメージを基に算出したDCに対し精神集中判定を行い、失敗すれば呪文は失われる。

一見便利な攻撃オプションだが待機からの攻撃ではフルアタックでの複数回攻撃は出来ないため、ダメージを出したいなら普通に攻撃したほうがマシであり、また待機条件が満たされなかった場合(呪文を唱えなかったなど)1ラウンド無駄になってしまう。
同様に待機から呪文を打ち消す方法として「呪文相殺」もあるが、なかなか使いどころは難しい。

まあ今回のように対術者単体みたいな状況なら、使わない手はないだろうけど。

 

"なぜなら彼らは変身中に精神操作系の特殊能力を使って、対話している相手や周囲の者の簡単な表層思考を読み取り" 242p

ドッペルゲンガーは回数無制限でディテクト・ソウツを使用でき、表面的な思考を読むことが出来る。
3.5版ではダーク・ナーガ同様に超常能力だったが、パスファインダーRPGではなぜかドッペルだけが疑似呪文能力に改定され、呪文抵抗などで防がれるようになった。

 

"魔法には有効射程というのがあるが、中にはまるで距離がない魔法などもある。こういった魔法は相手に触れる必要があるので、魔法系職業と戦士系職業などを同時に取るものにしか使いこなせない" 258p

これはD&D3.5eで言う「距離」が「接触」の呪文のこと。

代表的な攻撃のための接触呪文といえば
ショッキング・グラスプ(ダーリンのバカぁー!)
ヴァンピリック・タッチ(HPドレイン)
インフリクト・ウーンズ系(傷開き、悪のクレリック用)
などなど。

ヒットポイントの低い術者クラスが前に出るのは怖いし、敵前で隙なく呪文を使うのには精神集中判定が必要とかいろいろ面倒なので、この手の呪文は自分はあまり使った記憶がない。
武器に接触呪文を込めることが出来る魔法剣士魔法拳士なクラスもあるが、結局このような攻撃的な接触呪文は使い勝手の悪さからか、大量の呪文が載ったサプリメント(ルール集)であっても追加されたものは少なかった。

*ダスクブレードは「プレイヤーズ・ハンドブック2」記載の基本クラス、クラシックD&Dのエルフの再来と謳われる1Lv目から使える魔法剣士クラスである。
下手に上級クラスを混ぜても弱体化するほど完成度の高いクラスだが、真に必要な呪文(シールド、レイスストライクなど)が習得呪文リストから外されているあたりはデザイナーも抜かり無い。

 

マーギロス/魔現人

12巻の説明読んだ時には刺青設定からドラゴンマークとかエルドリッチ・ジャイアントみたいなイメージを持っていたが、13巻のイラスト(女王の"氷炎雷")を見た感じ、「スペル・ウィーヴァー」がビジュアル的にかなり近い。(3版ではMM2収録)

このモンスターはマジックアイテムを好み盗もうとする以外はすべて謎という、「ぼくのかんがえた つよいモンスター」に有りがちな「能力設定以外は適当」を地で行っている。
んで、そのスペル・ウィーヴァーの持つ強力かつ特徴的な能力「呪文織り」はというと、6本の腕を使い呪文Lvの合計が6以下ならば複数の呪文を同時詠唱可能というものであり、こちらの設定が〈頭飾りの悪魔〉の持つ同時詠唱能力の元ネタになっていると思われる。

 

"「絶対無敵障壁!」" 247p

アインズ様特有のクソダサネーミングセンスと流す事もできるが、自分はこれにジャック・ヴァンス的な味わいを感じる…というと贔屓目に過ぎるか。

 

"話のついでに火薬なるものは燃焼反応を示さない" 369p

なんだか真世界アンバーみたいな設定だね。