Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

呪文 その30

〈フォーリング・コントロール/落下制御〉
《フェザー・フォール/軟着陸》 ウィザード、バード1Lv呪文

フォーリングコントロールという名前自体は旧ソード・ワールドRPGの魔法が(マンチ悪用が特に)有名だが、どのみちSWの落下制御もD&Dのフェザー・フォール呪文が元ネタなので同じことである。
D&Dでは落とし穴に落ちた時の緊急対処などが主な使い道であるため、スクロールで用意するだけでなく即時詠唱出来る様ウィザードが自己スロットに準備しておくことが重要である…が、呪文リソースの厳しい中マジックミサイルやスリープの替わりにというのも悩ましく、結局自分は小銭を貯めてからフェザー・フォールの効果を持つブローチを毎キャラごとに購入していた。

いかにも冒険者魔法使いの小技といった呪文の為か、攻撃魔法で無いにもかかわらずラノベファンタジーでの登場頻度は多い気がする、最近だとゴブリンスレイヤーとか。

 

〈サンライト/太陽光〉第三位階 信仰系魔法
《デイライト/陽光》 多くのクラスで3Lv呪文

オバロのサンライトは目くらまし効果+アンデッドなどにダメージとの事だが、D&Dのデイライト呪文は日光が苦手なクリーチャーにペナルティこそ与えるものの、目くらましもダメージも無く、ヴァンパイアを塵にすることも出来ない。

ただの光源に3Lvスロットはもったいない、ということでオバロではパワーアップさせたのだろう。

*長時間、広範囲にわたって闇を払う上位の照明呪文で3Lv…これってWizのロミルワの元ネタじゃね?とか考えてAD&D1stのスペルリストも見てみたが、デイライト呪文の初出はD&D3.0版だった。

 

サイコキネシス/念動〉
テレキネシス/念動力》 ウィザード5Lv呪文

D&Dで一部超能力が呪文扱いなのに違和感を感じるかもしれないが、魔法で無い超能力(サイオニック・パワー)の方にも《テレキネティック・フォース》など同様の念動力があるので安心されたし。

呪文効果としては精神集中持続中に離れた物体を動かす、クリーチャーを攻撃(突き飛ばし、武器落とし、組みつき、足払い)、物を一気に投げ飛ばすなどかなり多岐に渡り応用できそうなものである。

なお3.0版の頃に超巨大サイズの手裏剣を大量に用意してテレキネシスで投げつけると超ダメージが出るとか小耳に挟んだものだが、改めて試算すると理論上最大ダメージはともかく命中率が悪くて攻撃呪文としてはイマイチ…ロマンといえば聞こえはいいが、それだけでは生き残れないのがD&Dの日常である。

さらに余談、このテレキネシス呪文に特化した上級クラス「マスター・オヴ・ジ・アンシーン・ハンド」は、最終必殺技でリンク先のイラスト通り敵を天高く放り上げる事が可能となるが、これが使えるレベル帯となるともはや飛べないモンスターなどは雑魚となっており、やはりロマンクラスでしかなかったりする…

 

〈テンポラルステイシス/時間停滞〉第九位階
《テンポラル・ステイシス/かりそめの停滞》 ウィザード8Lv呪文

対象の時間を停止する、効果は永続。作中で書かれていたのと同様に時間停止状態であるため、ダメージなど一切影響を与える事はできない。

敵が複数いるときなどにもっぱら使われる、との事だがD&Dで同様の状況では時間停滞はあまり使われず、メイズ呪文で異次元迷宮に落とし一時的に無力化するパターンが多い気がする(セーヴ不可呪文だし)。

 

"敵の右手から眩い緑色の光が一直線に飛び、アルベドにぶつかる。" 14巻383p
《ディスインテグレイト/分解》 ウィザード6Lv呪文

まあ緑色の光線つったらディスインテグレイトだろう。
D&D3版系での分解光線は、対単体の無属性高火力魔法(範囲ダメージ呪文の倍、上限も高い)といった物だが、セーヴ(抵抗)に成功されるとダメージはかなりしょぼくなる。またこの呪文でHP0以下になると塵と化す。
当然穴を掘り抜いたり土木工事にも使える呪文だが、一度に消去できる範囲はそう大きくないため、大きな建造物の破壊には向かない。

オバロ14巻の描写では抵抗成功したアルベドに何の効果も無く一撃必殺系と推測していたので、ひょっとしたらAD&D仕様の消去orノーダメ両極端Ver.なのかもしれない。

そしてこれも最近ゴブスレで見た…ってまたそのパターンか。
(しかしまあ商業誌で再びファイター呪文『がまんする』を見る事になろうとは!)