とくれば、サムライ&ニンジャがその二大筆頭であることに疑念の余地はないだろう。ところがそれに続く3番目となると識者の間でも意見が分かれるところだと思われる。
とりあえずD&D系でサムライニンジャに続く日本的クラスといえばケンセイ/Kensaiが1985年の登場以降、シリーズ通して参戦率が比較的高くオバロ英訳版でのケンセイもわざわざセイバーセイジなどと訳さなくとも、そのままであちらのオタクには通じたのでは?というのが私見である。
また、ケンセイに次ぐ著名な日本的クラスとしてはシュゲンジャ(修験者)、ソーヘイ(僧兵)、或いは中華風五行使いのウーイァン(巫人)あたりのオリエンタル系術者クラスがそれに続くのだろうが、ここで忘れちゃいけないメンバーとしてクラス:ヤクザについて触れておきたい。
日本産RPGではまず見ることがないクラス:ヤクザは和訳こそされなかったものの、AD&D1st及びD&D3.0eそれぞれのオリエンタル・アドヴェンチャーに登場し、それに続くサプリメントでも深堀りされることが多く、またD&D4版以降もDragon誌やサードパーティー製サプリメントに定期的に顔を出す程度には人気のあるクラスである。
東洋の神秘ヤクザ、その恐るべき能力とは!?……版によって詳細は違えどおおむね「秩序、悪属性よりの都市型ローグ(急所攻撃無し)」といった物で、地域の調査、人脈コネを使った情報収集、気パワーで身かわし、組員招集など、良く言えば頑張って調べてデザインしたんだろうが、とにかく地味。
剣聖が気パワーで大旋風!とかしてるんだし、もっと色々はっちゃけても良かったのでは?(ヤクザランクが上がるとマジック・イレズミが増えるとか、ユビツメで名誉点回復とか色物しか思いつかないが)
なお個人的にRPGファンタジー異世界にサムライ、ニンジャがいても全く違和感を感じないのだが、さすがにヤクザは脳が拒否反応を起こしてしまう。何とも身勝手な話であるが、全てウィザードリィが悪い(笑)
もしAD&D1stコアルールブックにヤクザが掲載され、これを模してウィザードリィ、ファイナルファンタジー、ウルティマなどにも採用されていれば……日本産RPGにもヤクザが登場し、モンク程度には馴染みのあるクラスになっていた世界線があったのかも?いやないわ(反語)
*以下、D&Dシリーズで見る様々なヤクザたち

AD&D1st『Oriental Adventures』(1985)のヤクザイラスト、至って普通の時代劇ヤクザである

オリエンタル・アドベンチャーズ4番目のモジュール『Blood of the Yakuza』(1987)
四方から襲い掛かるニンジャを迎え撃つヤクザ、まるで映画のポスターのようでカッコいい

D&D3e『Oriental Adventures』(2001)記載の上級クラス:ヤクザ
ライブハウスでバイトしてるモギリの姉ちゃんみたい(偏見)

D&D4版時代のDragon誌#404(2011)掲載ヤクザ。ぱっと見はベトコンだが、その肩から覗く刺青が何よりの証拠。奥に秘めたエロス&暴力をチラつかせる感じが良きかな

Pathfinder RPGサードパーティー製サプリメント『Way of the YAKUZA』(2011)
米GoogleでYakuzaを検索すれば半数近くが『龍が如く』で占めているこのご時世に、これがヤクザとは一体……その足元でたそがれている精気の無いポケモンは何なのか?