まぎらわしいので先に書いておくが、オーバーロード作中で魔法を"抵抗/レジストした"という表現が出てくるが、これはD&Dで言うところの"セーヴィング・スローに成功した"であり、以下に述べる魔法無効化能力(呪文抵抗)とは別の判定である。
本題:書籍3巻350pやコメント返しによると魔法無効化能力には2種類あり、シャルティアやデミウルゴス、魔神などが持つものは相手の能力やレベルに左右されるとある。
これはD&D3.5eでの《呪文抵抗/spell resistance》にあたり、呪文が通常どおりに働くかどうか術者は相手の呪文抵抗値を目標とした術者レベル判定を必要とする。
この能力はデーモン、デヴィル、エンジェル、年取ったドラゴンなどがよく持っているが、大きな値では無いもののダークエルフも種族能力として持っており、もしD&Dのままだとしたら同様にマーレやアウラも呪文抵抗を持っている可能性が高い。
これに対しアインズやスケリトル・ドラゴンが持つ一定階位以下の魔法無効化能力だが、これは《グローブ・オヴ・インヴァルナラビリティ》呪文の効果と同一である…が、D&D3.5eでもAD&Dでもリッチは呪文抵抗やこのような魔法無効化能力は持っていない。
いろいろ調べたところ、クラシックD&Dのマスター・ルール・セット(通称、黒箱)に登場するリッチが3Lv以下の呪文に対する完全耐性をもち、こちらを参考にしたのではないかと思われる。
追記:MMORPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン」のリッチが能力《Mantle of Invulnerability》として4Lv以下の呪文に完全耐性。あとはコメントで指摘いただいた通りカプコンのベルトゲーとか、なぜか電源系D&Dのリッチは魔法無効化を持ってる者が多い。
*ほかにもクラシックD&Dのリッチはアンデッドやヴァンパイアを複数召喚する能力を持つなど、高レベルルールのモンスターとして他の版よりやや強力になっている。
*スケルタル・ドラゴンは「ドラコノミコン」記載のテンプレートだが、これも特に一定位階以下の魔法耐性を得られるわけでは無いし(ベースとなったドラゴンの呪文抵抗は保持する)、アンデッドドラゴン系のモンスターはドラゴンゾンビやドラコリッチとかいろいろ有るんで耐性だけでどれが元ネタとか判らない。ただ単に「ナーベ強ェェ!」を表現するためのギミックとしての設定だとは思うが。