Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

呪文 その4

〈タイム・ストップ/時間停止〉第10位階
《タイム・ストップ/時間停止》ウィザード9lv

D&D3.5eでのタイム・ストップは、時間停止というよりは超加速。発動中は敵に攻撃できない、遅延化呪文で創意工夫などオバロの効果と共通点が多い。

追記:3版系タイム・ストップは対象が発動した術者自身の為、耐性を得ることは出来ない。対策といった対策も無いが、あえてするなら呪文相殺、解呪(Gディスペル・マジック)を待機又は割り込みで出来るようにするか、いっそのことアンティマジック・フィールドとか。
なお「フォーゴトン・レルム・ワールドガイド」でのエルミンスターがタイム・ストップの耐性を持つのはAD&D2ndの頃の設定の名残らしい(AD&Dではタイム・ストップは効果範囲のある呪文だった)

 追記:3.0シナリオ「迷える魂を食らう者」のラスボス、アシャーダロンは《リング・オヴ・グレーター・カウンタースペルズ》にタイム・ストップを込めて対策していた。……10年以上前のシナリオだからネタバレ問題ないよね?(自動的にタイム・ストップを相殺出来る)

追記:シャルティアの使用した〈タイム・アクセラレーター/自己時間加速〉の方が設定的には3版系タイム・ストップに近い。通常クレリック呪文リストにはタイム・ストップは無いが領域呪文の選択次第で使用可能。

 

〈ウィッシュ・アポン・ア・スター/星に願いを〉超位魔法
《ウィッシュ/望み》 ウィザード 9Lv
現実を改変し、願いを叶える。経験値消費あり。
なんでもありに見えて、ゲームバランス調整のため、なんでもはできない呪文。
3版では「さまざまな呪文効果の再現」により緊急時の状況対応に使われることが多い。
金銀財宝を願うと25000gp出てくる。
ユグドラシルでは選択肢が幾つか提示されたらしいが、これはウィザードリィのマハマンのオマージュか?

追記:太古の昔より最高位魔法として、またゲーム破壊の原因として知られる呪文だが、それゆえに3版では多くの制限が課せられ、そして終に4版では姿を消してしまった。

 さらに追記:書籍3巻264pによると、ユグドラシルでは〈ウィッシュ・アポン・ア・スター〉を習得する為にマジックキャスター95Lv以上必要とある。
最上位の超位魔法という事もあると思うが、この辺はクラシックD&Dでの習得レベル制限を参考にしているような気もする。
*3版では他の9Lv呪文と同様にウィッシュを習得(最短17Lv)することが出来るが、クラシックD&Dでは33レベル以上、知力18以上のマジックユーザーという制限があった。
ちなみにクラシックD&Dでのマジックユーザー(3版でのウィザードに当たる)は21Lvで9Lv呪文の習得を開始し、キャラクターレベルの上限は36Lv。

 

〈インプロージョン/内部爆散〉第10位階
《インプロージョン/内破》 クレリック 9Lv
シャルティアがやったように同時爆破は出来ない、1ラウンドに一人ずつ。

 

〈コントロール・アムネジア/記憶操作〉第10位階
《プログラムド・アムニージア/記憶操作》 ウィザード9lv 「秘術大全」出展

ほかに同様の悪呪文として《マインドレイプ》9Lv「不浄なる暗黒の書」出展

効果としては「記憶消去(1週間分)」「記憶植え付け」「人格再構築(属性変更もあり)」「負のレベル(最大半分までレベルが低下)」という恐ろしいものである。
また以上の効果を特定条件で発動したり除去するように設定もできる。
呪文の効果は永続するが、ウィッシュ、ミラクル、グレーター・レストレーション呪文によって除去できる。

記憶改竄というCRPGでは実装が難しそうな魔法だが、ユグドラシルで一体どのような効果となっていたかは不明であり、これについては各所で常々話題となっているのだが…ぶっちゃけ、くがねちゃんそこまで考えてないと思うよ

現代日本ゲーマーの多くにとってファンタジーRPG的な世界観というものはCRPGによって形作られる物なのかもしれないが、TRPG幻想小説ゲームブックなんかを主食として育ってきた人間にとっては記憶を弄る魔法はあってあたりまえの物であり、故にMMORPGでの実装やら効果という問題にそもそも思い至らなかったのでは?(幻術でコンソールの動きを悪くする、というのも苦しい後付設定に聞こえる…)