〈タイム・ストップ/時間停止〉第10位階
《タイム・ストップ/時間停止》ウィザード9lv
D&D3.5eにおける《タイム・ストップ》は名称こそ「時間停止」だが、設定としては「自身の超加速」である。発動者は数ラウンドの間、他のキャラクターが行動できない中で自由に行動できるが、敵に直接ダメージを与える行動(攻撃や有害な呪文の直接使用)は不可となってる。このためメタマジック《呪文遅延/Delay Spell》などを組み合わせて創意工夫を凝らす必要があり、その部分でもオーバーロードにおける「時間停止能力」と類似、共通点が多い。
対策と耐性について
《タイム・ストップ》の対象は術者自身であり、他者に影響を与える呪文ではないため「耐性」や「セーヴ」で防ぐことは不可能。対策といった対策も無いが、以下のような方法が考えらる:
- 《グレーター・ディスペル・マジック》を待機行動や即効割り込みで発動できるようにする
- 《呪文相殺/カウンター・スペル》の準備(リング・オヴ・グレーター・カウンタースペルズ含む)
- 《アンチマジック・フィールド》による封じ込め
とはいえタイミングと条件が厳しく、実質的に完全な防御手段とは言い難い。
*サプリメント『フォーゴトン・レルム・ワールドガイド』記載のエルミンスターのデータは《ミストラに選ばれし者》によりタイム・ストップ呪文の耐性を得ていたが、これは3版系ルールにおいてはデータミスである
*シャルティアの使用した〈タイム・アクセラレーター/自己時間加速〉の方が名称・設定的には3版系タイム・ストップに近い。D&Dでは通常タイム・ストップはウィザード専用呪文でありクレリック呪文リストには存在しないが、信仰対象の神格の持つ領域(ドメイン)の選択次第では使用可能となる。
以上、D&D3版系におけるタイム・ストップの仕様について述べてきたが、オーバーロード作中においては、時間対策用のアイテムが存在するとされている。さらに書籍17巻ではデケム・ホウガンが時間停止中に全力疾走で離脱する描写があり、このことからオーバーロードにおける時間停止能力とD&Dにおけるタイム・ストップは、細部において異なる仕様であると考えられる。
〈ウィッシュ・アポン・ア・スター/星に願いを〉超位魔法
《ウィッシュ/望み》 ウィザード 9Lv
現実を改変し、願いを叶える。経験値消費あり。
なんでもありに見えてゲームバランス調整のため、なんでもはできない呪文。
3版では「さまざまな呪文効果の再現」により緊急時の状況対応に使われることが多い。
金銀財宝を願うと25000gp出てくる。
ユグドラシルでは選択肢が幾つか提示されたらしいが、これはCRPG「バルダーズ・ゲート」シリーズに実装時の挙動をオマージュしたものと思われる。
太古の昔より最高位の魔法として、またゲーム破壊の原因として知られる呪文だが、それゆえに3版では多くの制限が課せられ、そして終に4版では姿を消してしまった。
追記:書籍3巻264pによると、ユグドラシルでは〈ウィッシュ・アポン・ア・スター〉を習得する為にマジックキャスター95Lv以上必要とある。
最上位の超位魔法という事もあると思うが、この辺はクラシックD&Dでの習得レベル制限を参考にしているような気もする。
*3版では他の9Lv呪文と同様にウィッシュを習得(最短17Lv)することが出来るが、クラシックD&Dでは33レベル以上、知力18以上のマジックユーザーという制限があった。
ちなみにクラシックD&Dでのマジックユーザー(3版でのウィザードに当たる)は21Lvで9Lv呪文の習得を開始し、キャラクターレベルの上限は36Lv。
〈インプロージョン/内部爆散〉第10位階
《インプロージョン/内破》 クレリック 9Lv
シャルティアがやったように同時爆破は出来ない、1ラウンドに一人ずつ爆破という制限がある。
〈コントロール・アムネジア/記憶操作〉第10位階
《プログラムド・アムニージア/記憶操作》 ウィザード9lv 「秘術大全」出展
ほかに同様の悪呪文として《マインドレイプ》9Lv「不浄なる暗黒の書」出展
効果としては「記憶消去(1週間分)」「記憶植え付け」「人格再構築(属性変更もあり)」「負のレベル(最大半分までレベルが低下)」という恐ろしいものである。
また以上の効果を特定条件で発動したり除去するように設定もできる。
呪文の効果は永続するが、ウィッシュ、ミラクル、グレーター・レストレーション呪文によって除去できる。
記憶改竄というCRPGでは実装が難しそうな魔法だが、ユグドラシルで一体どのような効果となっていたかは不明であり、これについては各所で常々話題となっているのだが…ぶっちゃけ、くがねちゃんそこまで考えてないと思うよ
現代日本ゲーマーの多くにとってファンタジー、RPG的な世界観というものはCRPGによって形作られる物なのかもしれないが、TRPGと幻想小説、ゲームブックなんかを主食として育ってきた人間にとっては記憶を弄る魔法はあってあたりまえの物であり、故にMMORPGでの実装やら効果という問題にそもそも思い至らなかったのでは?(幻術でコンソールの動きを悪くする、というのも苦しい後付設定に聞こえる…)