Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

クラス考察 その9

まさかネイアちゃんが伝道者になるとは!!
読めなかった… このリハクの目を(ry


エヴァンジェリスト 復活のネイア

D&D3.5eの《エヴァンジェリスト/福音伝道者》は「信仰大全」記載の上級クラスである。
クラス能力として「卓越せる説法」があり、これでバードの呪歌のように聴衆を不安にさせたり希望を持たせたり燃え上がらせたり出来る。他には「まくしたて」で短時間での交渉判定のペナルティ減少など。
5Lvで得る能力「卓越せる説法:不信心者転向の説法」では、己の信念の正当さを熱く語りかけることにより“転向”させる事が出来る。これは実質魅惑だが最終的に属性まで変化させれるという、なかなか危険な能力。

これにより「最凶の上級職」とネタにされる事もあるクラスだがこのゲーム、伝道者がヤバいと言うよりは交渉特化キャラがヤバい。戦闘時の例を挙げると…


エヴァ「俺の話を聞け!」
*交渉は技能判定であるため精神作用に対する完全耐性では防げない、知性がある全てのクリーチャーに効く

敵「(∩ ゚д゚)アーアーきこえなーい」
*耳栓やサイレンスによる対策

エヴァ「きこえますか… 今あなたの心に… 直接呼びかけています…」
*テレパシーによる会話、言語の違いも乗り越える

敵「…協力しなくっちゃ」
*達成値35で友好的、50で協力的まで一気に態度が変化する。
50はどエラい難易度だが、10Lvで出した奴を見たことがある。

エヴァ「なら、“転向”も受け入れてくれるね?(ニッコリ」
*これも精神作用とは書いてない…


このように6秒で戦闘を終わらせ下僕を作り上げる、ゲーム崩壊待った無し!

なお後続のパスファインダーRPGでは交渉による態度改善は1度に2段階までと改定された(敵対的なら中立まで)当然の処置である。

 

〈セイクリッド・アーチャー〉 ネイア

D&D3.5eにはセイクリッド・フィスト(こぶし+信仰)やアーケイン・アーチャー(弓+秘術)などの上級クラスはあるものの、セイクリッド・アーチャーなる上級クラスは存在しない。
まあ無ければつくるの精神で自作クラスをハウスルール運用とかするのがTRPGのいいところなんだろうが、サプリによる膨大な量の追加ルールのあるD&D3.5eならば公式クラスだけで何とかしたい、と思ってしまうのもまた事実。
制限の範囲内でアレコレとデータ弄くりまわして強くする、パズル的な楽しみもあるしね(ただの和マンチ)。

 

ゴギョウツカイ〉 ゼルンの王子様

D&D3版系において五行を操る術者といえば、「Oriental Adventures」及び「秘術大全」記載の基本クラス:ウーイァン/Wu jen(巫人)がこれに当たるが、オバロでの精神系と違いD&Dのウーイァン呪文の分類は秘術系(オバロでの魔力系)である。

なおリンク先のイラストはウーイァンのアイコニック・キャラクターであるヒデヨリ/Hide-yoriさん。
髪型とかキモノとか突っ込みどころ満載だが、これでも3.0版「オリエンタル・アドベンチャー」のイラストの数々に比べると大分マシになっている点を見るに、メリケンにおけるカンチガイニッポンとそのファンタジーRPGへの影響は未だ根深いものがあると思われる。