Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

「聖王国の聖騎士」描写から見るルール その1

"安寧の権天使が低位の信仰系魔法を操り、悪意に対する加護、悪を討つ一撃、全体沈静化などの特殊技術を持っているのは知っている" 書籍12巻-77p

D&D3版系のハーフセレスチャル(半天使)など善の来訪者の血を引く者は特殊能力《悪を討つ一撃》を標準として持つが、肝心のセレスチャル自体はなぜか《悪を討つ一撃》は持っていない。
この能力は悪属性の敵に対する近接攻撃に追加ダメージというもの。なおクラス:パラディンも《悪を討つ一撃》を基本的な能力として持つが、オバロのこれは〈聖撃〉となっているようだ。

*セレスチャルはアルコン、エラドリン、エンジェル、ガーディナルの4種に分かれており、この内のアルコンとエンジェルが比較的日本人のイメージする天使に近い...とか書こうと思ったのだがヘタな先入観を持たれるとマズいので、まずはD&D系のサイトとかで画像を確認して欲しい。「みすずちん」の例もあるしね。

 

追記:悪意に対する加護
おそらくココに書いたプロテクション・フロム・イーヴル呪文の効果


全体沈静化:カーム・エモーションズ呪文(クレリック2Lv)の効果?
半径20フィートの対象は沈静化され、攻撃的な行動を行うことが出来なくなる。また恐怖効果、激怒/Rageや狂乱/Frenzyの能力、混乱、士気ボーナス(主に呪歌)などが抑止される。
呪文の維持に精神集中が必要なのであまり使ったことが無い呪文だが、高レベル狂戦士や一部の上級クラスの能力には、仲間全員を狂乱化させるような危険な物もあるので、そういったヒャッハー!な蛮人集団には有効かな。

 

"悪魔は炎などに耐性を持つ者が多いが、聖炎は炎と聖属性を併せ持つので炎耐性では半分までしか防ぐ事ができない" 書籍12巻-85p
《バーテズゥ》の副種別を持つクリーチャー、所謂デヴィルは[火]に対して完全耐性を持つ。また《タナーリ》の副種別を持つクリーチャー、デーモンは[酸][火][冷気]それぞれに抵抗10を持つ。

さらに「聖炎は炎と聖属性を併せ持つ」という部分はココで紹介した呪文《フレイム・ストライク》が相当する。

 

"巨人の亜種といえるトロール" 書籍12巻-163p
"ふーん、巨人とは戦ったことがないからなぁ。いや、オーガとかなら別だけど" 書籍12巻-166p

前に"グ"の所でちょっと書いたが、D&D3版系ではトロール及びオーガは共に種別:巨人となる。

 

"上位死霊だ。非実体の存在であるがゆえに、壁などを通り抜けて行動する事ができる。……無論、無限に通り抜けることができるというわけではないのだが……" 書籍12巻-314p

非実体クリーチャーは固体に侵入したり固体を通り抜けることができるが、物体の外縁に隣接し続けていなければならず、よって自身より大きいスペースの物体を完全に通り抜けることはできない。また[力場/フォース]効果を通り抜けられない。

以上からわかるように、この手のモンスターは壁の中で待ち伏せしていて冒険者が通りかかると「こんにちわ」という戦法をとる事が多い。
この場合だと《シー・インヴィジリティ》呪文を掛けていても壁の中までは感知できないからだ。