Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

クラス考察 その2

〈司祭/クレリック シャルティア、ルプスレギナほか

信仰術者基本クラス代表、神に祈りを捧げることにより呪文を授かり、信仰のパワーでアンデッドを退散&破壊(善属性)か威伏&支配(悪属性)できる。
基本ルールの時点でも十分強かったが後発サプリメントの各特技、呪文、上級クラスを取り入れることにより強さが跳ね上がり「クレリック最強説」はゆるぎない。
フルプレート着て盾持って前線張れるのは中世の宗教的な騎士団(AD&D1stPHBに記述あり)を再現したからとも言われるが、3版クレに限ってはただ単にヒーラー能力だけじゃプレイする人いないからメッチャ強化したらこうなったというアメリカンな理由が本当のところだと思う。

善のクレリックはキュア系呪文(治癒)を準備した呪文から変換して任意発動でき、悪のクレリックはインフリクト系呪文(傷開き)を任意発動できる。
ここらへんがシャルティアは回復呪文が使用できない設定(アンデッドの為とされていた)の元になってる気はするが、ルプーが完全透明化(D&Dでは秘術系)してたりするのはよく解らない。
まあクレリックは信仰する神格の領域、特典などによりいろいろカスタマイズできるクラスなので、なんとでもなりそうだが。


〈神官/プリースト〉
クラシックD&Dでは3Lvクレリックの称号が「プリースト/宣教師」だった。


〈ハイエロファント〉 ルプスレギナ
「ダンジョン・マスターズ・ガイド」記載の高レベル信仰系術者がなれる上級クラス、クレリックのみならずドルイドからでも成れる。
毎レベル強力な特殊能力(異教徒撃破、信仰呪文遠隔化、信徒への治癒力増幅、退散判定強化など)を選択でき術者Lvも上昇するが、呪文習得数だけは伸びないという点がちょっと困りものの大司祭。
ちなみにルプーのレベルをD&D3.5eに換算してみると、このクラスに就けるかはぎりぎりダメそう(ワーウルフのレベル調節値を含めて考えると確実にレベルが足りない)。


〈森司祭/ドルイド マーレ、クルシュほか
プレイヤーズハンドブック記載の信仰術者基本クラス。自然と一体化することによりパワーを得る、属性はどこか1軸は中立寄り。
野外活動に適した各能力ほか、攻撃も回復も召喚も可能なドルイド呪文、"動物の相棒"能力により恐竜やら大王イカを引きつれ、"自然の化身"能力ではさまざまな動物、精霊(エレメンタル)に大変身したりとても忙しい、なにより多くのルールへの習熟が要されるクラスである。
上級クラスで変身能力を特化させれば前衛として無双することも出来るが、素のまま1本伸ばしでも十分強い。いわゆる万能職であり、パーティーに必須と言うわけではないが「5人目として最強」とはよく言われている。
そのうちオバロでもマーレが変身してくれるんじゃないかなーと期待している。

 

追記:D&Dにおけるドルイドシミターを主装備としていることも多いが、これはなにかというと初期D&Dのクラス実装時に、ドルイドヤドリギを刈り取る儀式に使用する鎌に近い形状の武器として曲刀/シミターを持たせたというだけであり、古代ケルト司祭のドルイドと中近東の武器であるシミターに何らかの文化的接点があった、というような歴史的な事実は当然ながら無い。

なおその後泥縄的にデータを肥大化させ今に至ったD&D3.5版では、ドルイドはシミターとシックル/sickle(鎌)両方の習熟を持ち、またシックルとは別にモンク用の特殊武器としてカマ/kamaが存在するという、なかなかに混迷した状況となっている。


〈スピリット・シャーマン〉クルシュ
《スピリット・シャーマン》はサプリメント「信仰大全」記載の信仰術者基本クラス。
ドルイド呪文と精霊(ゴーストや妖精、エレメンタルなど)に対する能力を得ていく。
オーバーロードでは見た感じドルイドの上位クラスの一つとなっているようだ。