Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

呪文 その1

〈マジック・アロー/魔法の矢〉 第1位階
《マジック・ミサイル/魔法の矢》 ウィザード呪文 1Lv
[力場]エネルギーの矢を撃ち出す定番魔法。
絶対命中(アニメではシャルティアをちゃんと追尾していた)でセーヴ(抵抗軽減)不可、地味に削れる為高レベルでも1つは準備しておくのが嗜みだが、D&Dでは対抗手段も多くシールド呪文などで簡単にふさがれる為、過信は禁物。

D&D3.5eでは最大でも術者Lv9での5本までしか増えず、アインズの10本に比べると1/2である。

追記:AD&D1stやクラシックD&Dでのマジックミサイルの本数の伸びは上限が無く、アインズ及びナーベの術者レベルをD&D3版換算した上で当てはめたときの本数に近い(ナーベ6本、アインズ11本)が、これは我ながらかなり無茶な考察と言わざるを得ない(版によって本数上昇の割合やLv上限が違う為)。なおAD&D2nd以降より最大5本の制限が加わり、低ダメージだが堅実な呪文の地位を確立した。

 

さらに追記:ガイギャックスによると*1マジック・ミサイル(及びシールド)呪文は映画『THE RAVEN』(1963、邦題:忍者と悪女)から着想を得たものらしい。さっそく動画サイトなどでチェックしてみると確かに映画ラストの魔術戦で、魔法で創り投げつけたダガーをもう一方の魔術師が魔法の盾でこれを防御するシーンがある。

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んが、この映画はエドカー・アラン・ポーの詩『大鴉』原作のストーリーという事になっているのだが、中身はポーとほぼ関係無くホラーというよりはかなりB級コメディ色が強いもので、該当のシーンも当初想像していたかっこいいものではなく脱力感溢れる情景となっていた。また当然といえば当然だが忍者は出てこない。

 

〈スリープ/睡眠〉第1位階
《スリープ/睡眠》 ウィザード 1Lv
合計4HDまでのクリーチャーに作用する、オーバーロード的に言えば合計レベル14までといったところか?
低レベル時には切り札となりえる精神作用呪文だが、クラシックD&Dでのセービング・スロー(抵抗判定)不可や、Wizardry#1カティノでの睡眠弱点があれば19/20の確率(所謂20面体でファンブル以外)で成功といった特徴が3.5版では存在しない為、全幅の信頼を寄せるとまではいかない。

 

〈クィック・マーチ/早足〉 第1位階
《クイック・マーチ/速歩行進》 クレリックパラディン2Lv 「呪文大辞典」出展
ナザリックに侵入しようとした冒険者チームが使用。
他にも移動上昇呪文は多々あるのだが、これが採用されたのは語感の良さからか?

 

〈インヴィジビリティ/透明化〉?位階
《インヴィジビリティ/不可視化》 2Lv
上位呪文も対抗手段も多数アリ。

*1:EN Worldフォーラム Q&A with Gary GygaxスレMay 2, 2003 #1,211