Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

小ネタ

召喚魔法のしくみ

死体から作ったデスナイトが消えないのは?みたいな話題があったので参考に。 D&Dのサモン・モンスター系呪文(招来/SUMMON効果)は他次元界のクリーチャーを一時的に呼び出す呪文である。召喚されたモンスターは仮の姿(顕現)であり、殺されても別次元の本…

「リッチ」の使用は問題ない?

漫画「BASTARD!!」での鈴木土下座ェ門事件などによりD&D関連の著作権に関して非常に厳しい対応をとられるのが知れ渡たり、以降より現在に至るまで出版業界ではそれらモンスターの名称は微妙に改変されたりするのが常であるが、少なくとも3版当時「リッチ」の…

アインズが戦士33Lv相当とは?

これも頻出する疑問だが、高レベル異形種魔法詠唱者という一概に戦闘力が比較しづらいであろうアインズが33Lv相当と言い切っている物は具体的に何なのか。魔法〈パーフェクト・ウォリアー〉を使用すると100Lv相当になるとはどういったことなのか。 これはお…

ツイートちょっと解説

"……ついにリミテッド・ウィッシュの巻物を買って、ヒールに備えるレベルに到達してしまったか。" 丸山くがねちゃん(11歳) 4月29日のツイート この囁きが誰に向けてのものなのか、くがね氏のプレイヤーキャラクターの事なのかは分からないが、どういうこと…

「謀略の統治者」描写から見るルール

"それに魔獣に代表される獣は、精神操作系に弱い。" 書籍10巻-66p D&D3.5eにおいてセーヴィング・スロー(オバロで言うところの抵抗/レジストの為の判定)は頑健、反応、意志の3種類あり、能力値などによる各種修正が掛かる前の基本セーヴ値はクラスや種族に…

"重爆"レイナースの呪いを解く

あんまり参考にならない気もするが、D&D3.5eでの魔法の病気、呪いの対処方法について書いておく。下の方にいくほど高レベル対応となる。 《リムーヴ・ディジーズ》 クレリック 3Lv 呪文 病気を治す呪文だが魔法の病気はダメな場合もあり、呪いも解けない。 《…

描写から見るルール 主に書籍4巻

いちいち細かい事書いても仕方ないとは思うが新刊までネタが無いのと、D&Dの知識がそのままオバロ世界への理解に直結してるような描写も多いんで、気が付いたら書いていく方針で。 「ジャイアントラットは病気が怖いですね。あとはワーラットなどもいますが……

リグリットのお宅訪問

"通常はドラゴンの鋭敏な知覚を誤魔化すことは出来ない。不可視だろうが、ドラゴンが眠っていようが、ある程度の範囲に入り込んだ段階でドラゴンはそれを即座に知覚する。そんなドラゴンの魔法的感覚器官を潜り抜けることが出来る存在がどの程度いるだろうか…

ゴブリン王の伝説

"トネリコの枝を振り回して、幾多の竜を退治したゴブリン王" 書籍3巻-231p なんとなくゴブリン王のクラスはドルイドで、「トネリコの枝」はクラスの呪文焦点具と思い込んでいたが、プレイヤーズ・ハンドブック3.5版を改めてみてみるとドルイドの焦点具は「ヒ…

チョーセンはD&Dに配慮した?

アインズの持つクラス〈チョーセン・オブ・アンデッド〉について、chosenをチョーセンと読むのはおかしいから元ネタのD&Dに配慮して変えたのではないか?と考察されることがある。 たしかにD&Dのワールド設定の一つ「フォーゴトン・レルム」には「チョーズン…

ニンジャのワザマエ

以前の記事のクラス能力にちょっと書いたが、D&D3.5eでの基本クラス《忍者》は、オーバーロードの双子忍者「ティア&ティナ」のような派手な能力は持っていない。しかし、明らかにD&D系を参考にしたと思われる忍術も2つばかしあるので、それについて書き留め…

魔法無効化能力について

まぎらわしいので先に書いておくが、オーバーロード作中で魔法を"抵抗/レジストした"という表現が出てくるが、これはD&Dで言うところの"セーヴィング・スローに成功した"であり、以下に述べる魔法無効化能力(呪文抵抗)とは別の判定である。 本題:書籍3巻3…

丸山くがね氏は和マンチなのか

"丸山もウルプリーストを入れてミスティックシーアージやりましたよ。シャーンでやりたかったです。あんなモンスターがいるんだから、レルムは地獄だぜー。"丸山くがねの活動報告:「ソードワールド」のコメント返しより D&D3.5e経験者なら、この発言だけで…

蜥蜴人の犯した罪とは

"リザードフォークの社会は父系制で、もっとも強力なメンバーが他の者たちを支配する。祈祷師は助言を与えるが、自分がリーダーになることは滅多にない。リザードフォークの最も重要な関心は生き延びることにあるため、脅威や飢餓に襲われた部族はその存続を…

「二人の指導者」描写から見るルール その2

"馬鹿な。私は拘束に代表される、移動困難に対する完全耐性をアイテムで得ている。"―330p 代表的な物は《移動の自由の指輪/リング・オヴ・フリーダム・オヴ・ムーヴメント》 今の今までずっと「リング・オヴ・フリーダム・ムーヴメント」だと思ってた…オヴが…

「二人の指導者」描写から見るルール その1

書籍8巻からいろいろと バーゲストに使用した粘着剤(錬金アイテム)―65p 《足留め袋/Tanglefoot Bag》50gpネバネバの入った皮袋。命中すると絡み付かれた状態になり、セーヴ失敗で床に粘着される。サイズが超大型以上のクリーチャーには効かないが、飛行モ…

隣り合わせの灰と幻想

今回の記事はオーバーロードと関係ありません。 遅ればせながら「灰と幻想のグリムガル」アニメ8話を観た。このアニメシリーズは、原作でやや低年齢層向けに描かれていた部分をクオリティの高さとオリジナルシーンで大幅に補完しており、素晴らしい作品に仕…

ダークエルフはじめて物語

"―あたしはまだ70代なんですから」「あ、ああ。そうだなまだまだ子供だな。―" 書籍8巻373p D&D3.5eでのダークエルフの成年は110歳とされている。(人間は15歳)ここから考えるにアウラの年齢は人間にすると10歳程度と見ていいだろう、さあ萌えるがよい。 ち…

王国戦士長の刃は 仔山羊の触手を断つことが出来るのか?

出来る 出来るのだ ネタはさておき、黒い仔山羊VSガゼフ・ストロノーフの3.5版的無理やり考察です。「クトゥルフの呼び声」(クトゥルフ神話TRPG)には幸いなことにd20版(D&D3版系と互換性が有る)があり、ここにモンスターデータとして「シュブ=ニグラス…

「大墳墓の侵入者」描写から見るルール

"アルシェは周囲を伺い、再び浮かぶとトロトロとした速度で中空を進む。本来の《フライ/飛行》からすれば非常に劣る速度で進むのは、周囲を伺うためだ。全力で飛んでいると、流石に周囲を伺う余力はないし、視認のタイミングが遅れる。" 技能〈視認〉や〈聞…

D&Dと指輪物語

注:今回はオーバーロードは関係ありません。 D&Dと指輪物語の共通点は(意外に)少ない。これはオリジナルD&Dの成立と指輪物語の関係性について調べたことがあるなら当然わかってもらえると思うが、その点を考慮してもなおファンタジーにおける指輪物語の重…

ダメージ種別(殴打、刺突、斬撃)

オーバーロード作中でスケルトンは殴打武器に弱い、とか冒険者は数種類の武器を持ち歩いているなど何度も描写されてますが、これもD&D3.5eではよくある風景であり、なぜかといえば一部モンスターが持つ能力、《ダメージ減少/Damage Reduction》由来によるも…

スクロールを騙すとは

D&D3.5eの消費型魔法のアイテムの基本ルールについてでも語ろうかと思いましたが、すごく大変なのでオーバーロード二次創作で参考にしたいとか思ってる人は「Pathfinder 魔法のアイテム」とかでググればいいと思うよ!*Pathfinder RPG :4版でルールがガラッ…