今期アニメ、卓ゲーマー的に『放課後さいころ倶楽部』に注視したいところだが…
ファンタジーブログとしては、やはり異世界×プロレス×ケモナーという異色作『旗揚!けものみち』に触れておかなければならないだろう。
さてこのアニメの2話、サラマンダーがブレスを吐くシーンでちょいと興味深い描写がなされた。
これは…
口の中から炎が出てるんじゃなく、
微妙に口もとからズレて、火が出ている!
昔のアニメだと描けなかった描写!!
つまり、口からは燃料だけを噴出し空気中で炎となる表現!!
リアル!!
SF性!!
*島本和彦『アオイホノオ』2巻100P、サイボーグ009オープニングアニメ解説より抜粋
わずか10秒にも満たないシーンではあるが、二昔前のアニメマニアならば上記のように絶賛したであろう見事なブレスの表現であった。
それはそうと「火を吐く怪物」の代表的存在であるドラゴン、それも何十年にわたって設定を重ね練ってきたD&Dドラゴンのブレス設定ではどうなっているのか。気になる人もいるかと思うが、これがSF・ファンタジーマニアの心配を余所にずいぶんとストレートかつ乱暴適当なモノとなっている。
40 :風吹けば名無し@\(^o^)/:2016/08/01(月) 02:20:33.47
>>9
ドラゴンはドラゴン袋
ゼットンもゼットン袋から出す
*2chなんでも実況Jスレ「ドラゴンってどういう原理で火を吐いてるんや?」より転載
上記書き込みは一見特撮あるあるネタにみえるが、まごうことなきD&D公式設定であり、そしておそらくこれはD厨による書き込みである。
D&D3.5版サプリメント『竜の書:ドラコノミコン』 プレビュー、ブレス攻撃の項目を見てみるとこうある。
ブレス攻撃がいかなる形態をとるにしろ、それはドラゴンの肺の奥深くで、心臓の近くにあるドラゴン袋が作り出したエネルギーを用いて作られる。
「いかなる形態」ってのが炎のみならず冷気、電撃、酸、果ては力場や分解、老化ブレスまで含むのはアレな話ではあるが、それはともかく「draconis fundamentum」をドラゴン袋と訳したHJ和訳チームD16氏の偉業は、D&Dの名訳/迷訳として「プルトニウム貨」「ワォーハンマー」「ウォーマンマー」「地獄企業の標準的な人足」などと並び、今後も長く語り継がれてゆくことだろう。