Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

異形種の使い勝手

ユグドラシルプレイヤーでの間では異形種をPC種族として選ぶことは「玄人好み」とされており、苦労の割にさほど有利ではなさそうである。

じゃあD&Dではそこんとこどうなのよ、PC種族向けではないモンスターをPCとして使えるの?って話なのだが、D&D3.5e「モンスターマニュアル」ではけっこうな数のモンスターデータに「レベル調整値」が記載されており、そのクリーチャーの種族ヒット・ダイス(オバロでの種族レベル)+レベル調整値を「有効キャラクターレベル」とし、プレイヤーキャラとして使用できる。

*例をあげるとリザードマンリザードフォークの種族HDは2、レベル調整値は+1なので3LvPCとして使用を開始し、そこにクラスLvを積んでいく事になる。(通常のPC種族と同様に能力値の調整は出来る)

*リッチやヴァンパイヤにデス・ナイトなどは種族レベルがあるオバロとは違いテンプレートなので、適用できる種族に足してデータを作る形となる。


んで実際の使い勝手はどうかというと、レベル調整値がある=ルール的にPCとして使用できる種族データは多いのだが、レベル調整値すなわちレベルへのペナルティが大きすぎて使い物にならないのが大半であり、これらは実質使うなと言われているようなものである。

前衛職にはまだイケそうな種族はいくつかあるが、これが術者や技能役むけとなると使えるデータは殆ど無い。

オバロでのナザリックのみなさんのように、リッチにヴァンパイア、ワーウルフサキュバスとマインドフレイヤドッペルゲンガーというオール怪獣大進撃でヒャッハーするのは、D&Dでは夢のまた夢である。


*エントマのベースとしたアレイニアなどのように素でソーサラーとしての能力を持つモンスターもいるが、ソーサラーで成長が2Lv以上遅れるのはけっこう致命的。20Lvの時点で9Lv呪文が使えないというのもあるが、一番の問題はシナリオがそのレベルで持っているであろう能力を要求してくるという事。例えば英雄の領域ともなれば、長距離テレポや強力な占術による事前調査が必要となってくるし、敵も当然同様な戦法を使う可能性がある。別次元に飛ばされることもありえるし、5Lv呪文使えないから暢気にウマにのって移動と言うわけには行かなくなってくる(いや、呪文でブーストした馬は速いけどねぇ)要するにシナリオによっちゃ詰みかねない。

*技能役の方はといえば、D&D3.5eでのキャラメイクのルールとして「1Lv目は貰える技能ポイントが4倍」というのがあり、このため技能役は1Lv目はローグやスカウトなど取得技能ポイントが多いクラスでスタートするのが定石、1Lv目が種族HD固定のクリーチャーで技能役をやるのは、よほどの種族ボーナスがないと厳しい。

*基本ルールであるモンスターマニュアルから強力かつ低めのレベル調整値で使える種族をピックアップするとしたら、ケンタウロスミノタウロスかなあ。前者はランスを持って突撃すれば騎乗扱いで2倍ダメージ、後者は頭の角で突撃すればダメージが増える上に命中+9(ハリケーンミキサー!)と、共にチャージャーとして強力な能力を持っている。これらを生かすよう千鳥足チャージな酔拳使いとかでキャラメイクしたい所。

*使い物にならないのが大半とはいえ、大量のサプリメントを漁りPCとしても強力な種族やテンプレートを探し出すというのもD&D3.5eの楽しみの一つであった。たまにはこんなぶっ壊れデータもあるし。

*未訳サプリ「Savage Species」や「自然の種族」にはケンタウロスほかミノタウロスなどを1Lvから使用するルールが示されている。
すなわち、種族HD1のかなり弱い能力値でスタートし、レベルアップとともに少しずつ能力値が伸びたりHDが増えたり特殊能力を得たりサイズが中型から大型化したりして最終的に標準的なモンスターデータと同じになる。
このルールではオバロのように種族レベル1止めは出来ないが、くがね氏的にユグドラシルではこのような成長を想定しているのだろう。

 

追記:異形種全般はともかく、アンデッドって耐性いっぱいあって有利過ぎない?という意見が見られるが、D&D3.5eでもこれはとても強力であり、呪文で得るとしたら死霊術8Lv呪文の効果である。当然の結果「ロールプレイなぞ犬にでも食わしとけ」的パワープレイヤーは、許されるなら単発シナリオで殉教者0Lv混ぜなどというえげつない手法でアンデッド(デスレス)の体を手に入れようとしたりする事も。

ただ、D&D3.5eのアンデッドはヒット・ダイスがd12固定で耐久力などの修正が付かない為、高レベルになるほどヒットポイントが見劣りしてくるなど前衛としてはきつい部分もある(パスファインダーRPGではヒット・ダイスd8に魅力修正値が乗るよう改定された)。

ここらのゲームバランスをユグドラシルでどのように調整していたのか、(アンデッドの種族レベル1止めとかどうなの?とか)ちょっと気になる部分ではある。