Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

セバス・チャンの高速移動

"俺は領域を発動させていたんだぞ? 範囲は狭いが、一直線に走ったのであれば引っかかったはずだ。にも関わらず察知できなかった……? " 書籍5巻-353p

まあバトル漫画とかによくあるパターンではあるが、ここからセバスの尋常でないスピードを読み取る向きもあるようだ。

実際、D&D3.5eの高レベルモンクはとんでもなく足が速い。
モンクは3Lvより特殊能力「高速移動」を得て、これはレベルアップとともに強化される、またモンク系上級クラスでも引き続き強化させれる事が多い。

試しに人間モンク29Lvの移動速度を計算してみると、移動アクション(約3秒)で120フィート、さらに特技《Epic Speed》を習得したこのキャラが「疾走」すると、750ft/6s≒137km/hと、ウサイン・ボルトの3倍ものスピードですっ飛んでいく事ができる。
これは呪文やアイテムによるバフを含まない、純粋に肉体を鍛え上げて得た能力である。

このように確かに人間離れしたスピードではあるが、ブレインが知覚出来ない程かというとまた疑問が残る。
そこでもう一つの可能性として考えられるのがモンク12Lvで得る特殊能力「縮地の法/Abundant step」だ。

この能力は《ディメンジョン・ドア》呪文と同様に効果を表す、つまり高速移動ではなく、瞬間移動となる。

これならコッコドールの懐まで瞬時に近づくことができるし、戦術特技《日輪門派》があればさらにノーモーションで拳を叩き込む事ができる!


ちなみにココまでモンクレベルを上げなくても、おそらく比較的低レベルのドルイドのほうが短時間なら移動速度は上になる。
あいつらはウマに変身した上でチーターの突撃とか使えるから…モンクの血の滲む様な修行も形無しだ…

 

追記:"アルファの姿が霞む。短距離を転移したように、突如目の前に現れた" 書籍6巻-363p

上はユリ姉VSイビルアイのシーンだが、ここでも縮地を使って間合いを詰めたようだ。