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Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

「Web版イビルアイ」描写から見るルール

改めて読んでみると、Web版のイビルアイ対デミウルゴスからアインズによるレベル推察の一連の流れが非常に分かりにくい気がするので、ちょっと解説してみる。

"デミウルゴスは未知の魔法を使われたことに警戒感はあったため、僅かに威力を殺し、様子を見るという意味での拳をイビルアイ目掛け叩き込む。 ~中略~
「……おや?」 デミウルゴスの拳には、分厚い布団を叩くような感触が伝わってきたのだ。" Web版 王都-14

D&D3版系のヴァンパイアは「ダメージ減少10/銀および魔法」を持つ、つまり魔法により強化された(+1とかの部分)銀の武器以外では命中してもダメージが10減る。
この部分の描写はそれを示しているのだろう。

 

"反撃とばかりにイビルアイの拳がデミウルゴスの肉体に突き刺さるが、デミウルゴスの魔法的な守りを突破するには至らない。デミウルゴスの肉体は神聖系の属性武器でなければ、ダメージを軽減する能力を有しているのだから。" Web版 王都-14

デミウルゴスの種族をD&Dのデヴィル(多くはバーテズゥの副種別)と見た場合、使用武器(肉体含む)に秩序属性、悪属性が自動で付くが銀属性はまず無いのでイビルアイは上記のようにダメージを軽減する。
同様にデヴィルもダメージ減少/善、さらには銀とかを持つので、イビルアイのこぶしパンチはデミには効かない。

 

"「私の魔法を無効にできる存在なんか会ったことも無い! 上位ドラゴンでも……魔神でもだ! お前は何者だ!」"

D&D3.5eのデヴィルはおおむねヒット・ダイス(種族レベル)+10~15ぐらいの呪文抵抗(SR)を持つ。
クラスレベルも持つデミのSRがD&D換算でどのくらいか推察するのは難しいが、暗黒八魔将のベル君アスペクト(脅威度20、オバロ70Lvパーティと戦える強さ)を参考にSR33とすると、5Lv呪文が精一杯=術者Lv10前後のイビルアイが呪文を通すにはD20判定で22を出す必要がある、つまり抵抗突破を強化する手段が無ければ100%不可能である。

*D&Dの歳経りたドラゴンはヒット・ダイスの割には弱い呪文抵抗を持つ。
強化していないピット・フィーンド(上位悪魔)でもSR32もあるし、イビルアイが戦ったという上位ドラゴン&魔神てスゲー弱いんじゃ?

 

"……デミウルゴスの支配の呪言を防いだ段階で、イビルアイが精神系無効のアイテムを所持しているか、それともなんらかの防御魔法を使用したか、はたまたは40レベル以上の存在だということが確定する。" Web版 会談-1

当然ながらヴァンパイアであるイビルアイはあらゆる[精神作用]効果に対して完全耐性を有するのだが。


"ああ。イビルアイは攻撃に武器――ダガーとかを使うのではなく、己の拳を使った。 ~中略~ ここから想定するに私はイビルアイは、スペルキャスター兼モンク職を修めていると判断している」 「おお!」"

D&D3版系のヴァンパイアは肉体武器として「叩きつけ/slam」を得る。
ダメージはライト・メイスで殴るのと同程度、ルール的に未習熟の素手攻撃とは明確に区別されてるし、モンクの素手打撃のようにレベルで強化されたりはしない。
ヴァンパイアは叩きつけに生命力吸収を乗せることも出来るし筋力も上がっているので、イビルアイ的にはいざという時に頼れる武器なのだろう。

アインズ様がティンときた術者+モンクのキャラ構築という判断は、まあこんな上級クラスもあることだし、ちかたないね。


普段からしょっちゅう感情沈静化とかしてるアインズがアンデッドである可能性について頭からすっぽり抜け落ちているくだりは、くがねちゃん的にギャグのつもりなんだろうが…
イビルアイが国堕しという情報が「王都-15」で読者に明かされていたにせよ、D&Dの知識が無い者にとっては分かり難い事この上ないw