Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

ゴブリン王の伝説

"トネリコの枝を振り回して、幾多の竜を退治したゴブリン王"  書籍3巻-231p

なんとなくゴブリン王のクラスはドルイドで、「トネリコの枝」はクラスの呪文焦点具と思い込んでいたが、プレイヤーズ・ハンドブック3.5版を改めてみてみるとドルイドの焦点具は「ヒイラギとヤドリギの小枝」だった。


"まさに物語であり、その持つ武器もまた物語に相応しいもの。巨大なトネリコより削りだしたという一本の枝である。" Web外伝:頑張れ、エンリさん-5

この部分の記述はオーディントネリコの大樹、ユグドラシルの枝よりグングニルを作りだしたエピソードを連想させられるが、そもそも北欧神話を引き合いに出だすなら「枝」といわれるブツが枝とは限らないのは、皆さんご存知の通りである。
(剣だったり槍だったり、投げたら矢となって飛んでったり、古ヨーロッパの伝承において"枝"は棒状の武器全般を指すことがある)

伝説に語られる英雄譚が事実とかけ離れるのもよくある話で(例:血塗れのエンリ)、ゴブリン王がトネリコ製のバットでドラゴンを殴り倒してまわった、という可能性も十分ありうる(暴言