アインズの持つクラス〈チョーセン・オブ・アンデッド〉について、chosenをチョーセンと読むのはおかしいから元ネタのD&Dに配慮して変えたのではないか?と考察されることがある。
たしかにD&Dのワールド設定の一つ「フォーゴトン・レルム」には「チョーズン・オブ・ミストラ」などの「○○神に選ばれし者」がいろいろいるし、アンデッド専門本の未訳サプリ「Libris Mortis」には《Death's Chosen》という上級クラスもある。
しかしリッチとかならまだしも、このようなありきたりな英単語の使用まで著作権的に問題があるとは到底考えられない。
これはあくまで想像だが一番ありがちなのは、3版未訳のころから遊んでいたプレイグループにおいてチョーセンと読んでいたのに和訳されたら実はチョーズンだった、みたいな内輪ネタの可能性である。
自分が良く知る例を挙げると
- サキュバスと読んでたらスクブスになった
- フェニックスと読んでたらポイニクスになった
- オチューと読んでたらアティアグになった(ファイナルファンタジーのせい)
- コーコディルと読んでたらクロコダイルだった(たぶん俺だけ)
誤訳は別にしても、このような「和訳されたら想像していた読みとぜんぜん違っていた」という事態は多く、当時各プレイグループでさまざまな悲喜劇を巻き起こしていた。
(それはそれとして「選ばれしアンデッド」ではなく「アンデッドに選ばれし者」になっちゃってるのはやはりD&Dのチョーズンに引っ張られたのかなと思う)
追記:これは日本だけの問題ではなく、モンスターやNPC名などの固有名詞、さらにはデザイナーの名前の読み方など本場アメリカでもいろいろ混乱があるようだ。
EN Worldの記事D&D Pronunciation Guideでは公式資料で示された発音が纏められており非常に参考になる。