D&Dを知っていてオーバーロードを知らない人(狭いな)に「コキュートスって知ってる?」と聞けば、だいたい「パンデモニウムの階層の1つ」と答えるだろう。
また「昆虫種族で腕が4本」といえば「スリクリーン?」と多くが答えるだろうし、「種族はヴァーミンロード」といえば少数は「モンスター・マニュアルⅢにいたやつ」と答えるかもしれない。
だが書籍のコキュートスのイラストを見せれば十中八九「アイス・デヴィル(ゲルゴン)じゃね?」と答えるに違いない。
くがね氏が書籍化の際、コキュートスのヴィジュアルについて、イラストレーターの人にどのようなオーダーをしたのか気になるところである。
*《コキュトス》は"風吹きすさぶ魔窟"パンデモニウムにあり、冷たく強い風が吹く洞窟の次元界。気の狂ったワイトがうようよいるらしい。
*《スリクリーン》は「モンスター・マニュアル2」及び「サイオニクスハンドブック」記載の種族、腕4本のカマキリ人間。
四刀流できる種族としてはレベル調整値が低めで、一部でプレイヤー種族として人気がある。特に冷気系の能力は無い。
*ヴァーミンロードも四刀流できるが、「蟲の王」的な能力ばかりで冷気系は無い。
*上位デヴィルであるゲルゴンは冷気系の擬似呪文能力をいくつか持つが、コキュートスに比べ腕が1対足りない。
つまりD&D3.5eでコキュートスを再現しようとすると、それっぽいのは幾つかいるのにぴったり一致は難しいという状態である。
追記:書籍4巻298pによると、コキュートスの唾液は注入毒となっているようだ。
とりあえずスリクリーンとヴァーミンロードは噛み付き毒を持っているが、アイス・デヴィルは毒は持たない。
さらに追記:今まで気が付かなかったがPathfinder RPGでは九層地獄バートルの設定がある程度改変され、第7階層の名が「コキュートス」となり、この凍てつく次元界でアイス・デヴィルが生まれる設定となったようだ。