Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

呪文 その13 サキュロント特集

〈マルチブルビジョン/多重残像〉?位階
《ミラー・イメージ/鏡像》ウィザード2Lv
"幻魔"サキュロントの使用した分身。秘術使いは無理に鎧を着込んで直接ACを上げようとするよりは、このような手段で確率的に物理攻撃を防いだ方が効率がよい。
対抗手段としては小分けしたマジック・ミサイルで虚像を1体ずつ潰す、特技《薙ぎ払い強化》で幻影ごとまっぷたつにするなど。

 

追記:上記のマジック・ミサイルによるミラー・イメージ潰しはD&D3版以前から広く知られた戦法だが、同時に「ミラー・イメージ潰しにマジック・ミサイルは使用できないのでは?」という議論も昔から存在する。
ミラー・イメージ呪文の説明には「虚像に対する攻撃ロールが成功すれば、その虚像は消滅する」とあり、自動命中のマジック・ミサイルにはそもそも攻撃ロールが無い為、範囲攻撃呪文と同様に処理され虚像は消えないという主張だ。

なるほどたしかにルールを厳密に解釈すればそうなるのかもしれないが、自分はマジック・ミサイルで消せる派である。
理由は「ガイギャックスがそう言ってた」から。
こう主張すればルールマンチのD厨であっても大半が納得してくれる事だろうw

なお電源系D&Dゲーム「バルダーズ・ゲート」では虚像をマジック・ミサイルで消す事が出来たが、「パスファインダーキングメーカー」ではマジック・ミサイルは本体へ自動命中しミラー・イメージ対策にはならない。システマチックな3版系らしい処理にしたともとれるが、しかしながらそもそもキングメーカーは「意図して紙版から変更した仕様」「紙版を再現し切れなかった故の仕様」「単なるバグ」が多数混在している為、実装された仕様からデザイナーの真意を読み取る事は困難である。

 

"高位の魔法になると幻による攻撃を加えることで脳に錯覚させて殺すなどというダメージ魔法もあるが……"-書籍版5巻334p
《シャドウ・エヴォケーション/影の力術》 ウィザード5Lv
影を操る幻術で4レベル以下の力術(ダメージ魔法)を再現する。看破されると20%しかダメージは与えられない。

これら力術や召喚術を再現できる影界呪文(操影)は高レベル幻術士の主力となる魔法だが、操影には影界と隣接する次元界でないと使用できないという縛りがあり、「地獄にカチコミかけて大悪魔のタマ取ってこいや」みたいなシナリオだと、往々にして幻術士は役立たずと化す事になる。


サキュロントがブレインを騙そうと使用した幻音と虚像
《ヴェントリロキズム/腹話術》ウィザード1Lv 及び《サイレント・イメージ/音なき幻像》1lv


サキュロントがツアレに変装していた呪文
《ディスガイズ・セルフ/変装》ウィザード1Lv
外見を変え、変装判定に+10ボーナス。


幻術によりトリッキーに戦うサキュロントと、それに錬金術アイテムなどを駆使して対抗する盗賊ロックマイアー。
たとえ低レベルであっても、魔法の存在する世界での戦いはこうなる、と強く感じさせてくれるオーバーロード屈指の名場面である。

 

 

コンティニュアル・ライト/永続光〉?位階
コンティニュアル・フレイム/尽きせぬ炎》 ウィザード 2lv
物質要素としてルビーの粉末50gp相当が必要。
低レベル冒険者は小銭が溜まったらこれをランタンにかけておこう。

 

〈クリエイト・フォートレス/要塞創造〉10位階
作中描写と近いのは、呪文ではないが魔法のアイテム《デイルンの即席要塞/デイルンス・インスタント・フォートレス》か?
高さが30ft(約9m、オバロの1/3)の塔がどーんと生えてくる。

追記:「亡国の吸血姫」36pで同じような力を持つマジックアイテムの存在が明らかにされた。