Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

小ネタ

終末期の赤い地球、kindleで読めるってよ

『最果てのパラディン』2期に『葬送のフリーレン』、『ダンジョン飯』とファンタジーアニメが立て続けに放映され、またゲーム界隈では『バルダーズ・ゲート3』日本語版発売に『ウィザードリィ:狂王の試練場』リメイクと話題沸騰、各SNSではファンタジー談…

どうしてRPGとかの異世界って中世ヨーロッパ風ばかりなの?

オリジナルD&Dが「紙と鉛筆とミニチュア・フィギュアで遊べる幻想的な中世ウォーゲーム・キャンペーン*1のルール/Rules for Fantastic Medieval Wargames Campaigns Playable with Paper and Pencil and Miniature Figures」だったからでしかない。 何を今更…

「半森妖精の神人」描写から見るルール その5

今回はクラス関係のお話が多めです さて、まずは番外席次のクラス構成の雑感。ファイター主体にローグ系少々、それに信仰系と纏まりがない感じが少々勿体なくもあるが、これはタレントにより六大神の遺産を活用するため多方面のクラスを取る必要があったのと…

「半森妖精の神人」描写から見るルール その4

エレメンタルの特徴について 16巻209pぐらいから "また敵と自分の双方が土に触れている限り、僅かではあるが全ての能力に対してボーナスがある" 16巻210p アースエレメンタルの持つ特殊能力《地の体得》、自分と敵の双方が地面に接している場合、攻撃の命中…

「半森妖精の神人」描写から見るルール その3

今回も隙あらば3.5版語り、いくよー "〈魔法の矢〉を選択したのは報復のためではない。範囲魔法などの場合、レンジャーのような敏捷性に長けている相手だと、確実なダメージにつながらない時がある。 ~中略~ 仲間がいるのだから確実にダメージを与えられる…

「半森妖精の神人」描写から見るルール その2

"エルフ王の視線自体はわずかに揺れてはいた。シュエンの位置を〈不可視化視認〉などの魔法を使って完壁に捉えていたわけではない。しかしながらその化け物じみた知覚力で〈不可視化〉や〈静寂〉に守られたシュエンを見抜いている。だからこそシュエンは距離…

「半森妖精の神人」描写から見るルール その1

下巻もすぐに控えているし、ルール関係は後回しにして種族まわりの与太話を先にしとこう。さてと……やりますかー 〈オーク/豚鬼〉について 豚顔オークの起源については諸説入り乱れているが、はっきりとその流れを決定づけたものといえば、やはりAD&D1st『Mon…

ランダム娼婦エンカウンター

AD&D1st DMG192pより 娼婦との遭遇は、図々しいあばずれや高慢な高級娼婦が相手となることもあり、パーティはそれぞれの出会いを見分けることが難しくなっている。(実際には、自分の好きなように売春しているだけの踊り子や、年配のマダム、あるいはポン引…

トールキンにまつわるガイギャックス語録

*全てEN Worldフォーラム Q&A with Gary Gygaxスレからの引用抄訳 過去のインタビューなどでは詳細が語られることは無く、あくまで噂の範疇だったトールキン財団からの法的措置についてぶっちゃけているのが興味深い。まあこれらの発言全てを鵜呑みにするわ…

バハムート顛末記

クラス:モンクの所かドラゴン関係にでも追記するつもりだったが、長くなりそうなのでここに纏めとこう。 最新のD&Dの話題というには少々遅れているがともかく、マジック:ザ・ギャザリングとD&Dのコラボで生まれたカード、伝説のプレインズウォーカー『花の…

オーバーロードみたいなアニメはありますか?

近頃のD&Dの話題といえば、WotCが翻訳方針を変更したことに伴いD&D5版の日本語展開が止まっちゃったり、最新のエラッタでプレイヤーズハンドブックの種族の属性まわりを「The “Alignment” section has been removed.」の一言で全部消しちゃったりと、なにか…

3版用語の基礎知識:最果てのパラディン編

古代の文献によるとサードとよばれた時代に魔物のカテゴリーに異変があったと言われている 「来訪者」だ 魔獣や魔物と呼ばれていた存在が異次元・異世界から来たものと想定されたのだ 上記文章はD&D3rdにおけるクリーチャー種別:来訪者/アウトサイダーの説…

オーバーロードみたいなゲームはありますか?

連休も終わりましたが皆様、いかがおすごしでしょうか。コロナで外出を控えオバロ新刊も出ないところにアニメ新作未確認情報。悶々とした日々といったところでしょうが、そんな今ひさびさにアツいニュースが飛び込んできた! さて、記事題名の「オバロっぽい…

AD&D1stから見るWizardryのモンスター

オバロ新刊が中々出ないので最近は暇に任せてJavardryEditor(Wizクローン作成ツール)を弄くりまわし、D&D3.5eのデータを流し込んだ「ぼくのかんがえたウィザードリィD20」を作ってテストプレイという不毛な行為に勤しんでいたわけだが、その過程でWizardry…

君のオーバーロードに関しては君の答えが正しい

お前がそう思うんならそうなんだろう@ゆのっち、などと絡めて2chなどでは煽り気味に使われることもあるこの御言葉だが、卓ゲーマーとしては直訳風説明口調からルールブックの記述やSageアドバイスを連想しちゃうよね。 例:君のDMは常に正しい、しかしルー…

「滅国の魔女」描写から見るルール

次巻はエルフの国かぁ、どうなっちゃうんだろうね。あっそうだ(唐突)エルフといえば、オランダにスケベニンゲンがあるくらいだからグレイホークにスケベエルフの森があってもおかしくないよね。 こういう事言うとすぐに「D&Dのエルフじゃ萌えられない(ヒ…

火を吐く大怪獣のリアリズム

今期アニメ、卓ゲーマー的に『放課後さいころ倶楽部』に注視したいところだが…ファンタジーブログとしては、やはり異世界×プロレス×ケモナーという異色作『旗揚!けものみち』に触れておかなければならないだろう。 さてこのアニメの2話、サラマンダーがブレ…

ファンタジーRPG必読作家リスト

ファンタジーRPG必読と銘打ってはみたが、以下に並ぶのはAD&D1st『Dungeon Masters Guide』(1979)のケツの方に書かれていた(Appendix N、5版にも似た様なのがあるらしい)ガイギャックスお勧めの作家及び参考書籍リストである。ファンタジーじゃなくてSF…

「亡国の吸血姫」描写から見るルール その2

アンデッドになった者の蘇生関係 73pから81pぐらい どうやらD&D、ユグドラシル、転移後の世界でそれぞれ設定が違うみたい D&Dでは:倒した後、高位の蘇生呪文であれば生者として復活ユグドラシルでは:アンデッドからの種族変更はワールドアイテムが必要転…

「亡国の吸血姫」描写から見るルール その1

「異世界かるてっと」という題を初めて見た時、なんとなく『この世の彼方の海』みたいな話なのかなと感じたものだが、改めてアニメを見終わった今考えると騎馬戦=〈一なる四者〉と考えればだいたいあってる(そうか?) 閑話休題。 "モモンガは自分の骨の手…

甘い薫りは命取り

ブラック・ロータス抽出液接触毒 セーヴ難易度20初期効果:3d6耐久力ダメージ 予後効果:3d6耐久力ダメージ製作難易度35 市価4500gp(高っ!)「ダンジョン・マスターズ・ガイド3.5版」 p295記載 のっけからデータを載せといてなんですが、D&Dでもオバロでも…

紐神様

ヘスティア神格ランク:9(下級神) 来訪者HD20+エキスパート20Lv 聖印:かまど本拠地:オリンポス属性:中立にして善権能:家族、家庭、健康信者:コモナー(一般人)領域:守護、善、共同体好む武器:ダガー いやまあD&Dにデータがあるからといって「だか…

いわゆるひとつのオレツウェイ 他

アインズの低位魔法無効化能力とか物理耐性とか恐怖オーラとか、あとデミえもんの支配の呪言とか転移後の世界で猛威を振るっている各能力について、これって100Lvが闊歩しているユグドラシルじゃ役立たずじゃね?何のためにあったのかという意見が散見される…

オバロの すごい 薄い本(カレイドスター風タイトル)

オーバーロードの同人誌界隈について。アニメ化初年度あたりはダークホース的存在だったオバロに対し、とりあえず様子見と言った感じでアルベド本(少数)だったのだが次の年になるとプレアデスのみなさん、その中でも特にナーベの存在が目立っていたと思う…

二次創作

主人公 アインズ・ウール・ゴウン年齢 11歳種族 エルダーリッチ だが その元ネタには秘密がある職業 ネクロマンサー二つ名 漆黒の英雄(モモン・ザ・ダークウォリアー)外見 真紅のマントと漆黒に輝くフルプレートで身を包み、クローズド・ヘルムを被って…

私はな、根本的に自分だけが選ばれたとは考えていないのだ。

アニメ3期8話 及び書籍7巻337p 記事タイトルのアインズの台詞は他のプレイヤーの存在を見据えてのものだが、自分はそこにもう一つの「思想」ともいうべき作者の考えを見てしまう。 それは「主人公/プレイヤー・キャラクターだからといって特別な存在ではな…

「聖王国の聖騎士」描写から見るルール その6

"何!? 射撃による魔法妨害!? 特殊技術!?" 252p D&Dでのこれは回数制限ありの特殊スキルという訳ではなく、戦闘中にできる基本的な行動の一つである。「アインズが呪文を発動し始めたら攻撃」と宣言し待機すればよい、攻撃が命中したら受けたダメージを基に算…

「聖王国の聖騎士」描写から見るルール その5

〈憤怒の魔将〉について 書籍13巻234pの呪文能力や耐性などから見るに、D&D基本ルールに載っている最高位デヴィルの《ピット・フィーンド》(Nethackで言うとこの穴の悪霊)にかなり近い感じ。*PRDJでのデータはココ 3.5版ピット・フィーンドの種族ヒット・…

「聖王国の聖騎士」描写から見るルール その4

"聖剣サファルリシアによる大技。防御、装甲無視の聖なる波動だ。どんな固い鎧も、鱗も、外皮も意味をなさない。" 121p 聖剣の能力をD&D的に言えば、「1日1回、この武器で《悪を討つ一撃》使用時に攻撃を接触攻撃として解決することが出来る」となる。対武王…

「聖王国の聖騎士」描写から見るルール その3

ここから書籍13巻の考察となります。 "精神防壁の冠は ~中略~ 注意点はプラスの効果も打ち消してしまうということらしい。" 29p 精神作用に完全耐性を得ている場合、バフの複数あるボーナス種別のうち[士気]ボーナスは受けれない。(主にバードの呪歌によ…