Tomb of the Overlord

オーバーロード 元ネタ考察 備忘録

はじめに

このブログは丸山くがね氏の小説「オーバーロード」について、
そのユグドラシル世界に大きく影響をあたえているであろう、ダンジョンズ&ドラゴンズ3.5版(以降D&D3.5e)視点から、元ネタを考察していく個人的な備忘録です。
オーバーロード」内から出展のものは〈山カッコ〉、D&D3.5e出展のものは《二重山カッコ》で表記しています。
D&D3.5eについては、特に記載ない限り基本ルールブック3冊(PHB,DMG,MM)からの出展です。

自分は3版系で邦訳された分はほぼ全てルールブックを揃えていますが、なにぶん物量が多く未訳まで含めると甚大な量となります。また丸山くがね氏がプレイ経験を明言しているクラシックD&D(赤箱)、ダンジョンズ&ドラゴンズ4版、ソードワールドガープスなどについての知識はほとんどありません。
そのため勘違い、的外れな考察もあるかもしれませんが、そこはご了承ください。

追記ログ

今更ですみませんが。

2017/7/19  「ソス卿はどうしてデスナイトになったんですか?」
ソス卿についてちょっと追記

2017/7/15  ユグドラシルは北欧神話が元ネタ
ケツァルコアトルについて追記修正

2017/7/14  呪文その3 転移系魔法
アンティシペイト・テレポーテーションについて追記

歩いていこうよ、どこまでも
宇宙空間のダメージについて追記

2017/6/28 クラス考察 その4
モンクについてちょっと追記

2017/6/26 D&Dと指輪物語
ミスリルについて追記

2017/6/23 呪文その5
ウェイル・オヴ・ザ・バンシーの利便性について追記

2017/5/26 異形種の使い勝手
アンデッドの耐性について追記

2017/5/5 アイテム その6
〈魔力を隠すために装備していた指輪〉に追記

2017/04/28 吸血鬼幻想
ヴァンピリック武器、スキルによる飛行能力強化、使用呪文〈グレーター・テレポーテーション/上位転移〉を追記

呪文 その3 ゲート呪文ちょい修正

2017/04/22 エントマのキャラシー
能力値をポイントバイから精鋭規定値に変更、NPCベースってことで。

2017/04/07 「英雄の領域」とは
領地運営についてさらに追記

2017/03/22  アインズと○○は似ている
ちょっと追記

2017/03/12  呪文 その3
テレポ失敗について追記

2017/03/5  「リッチ」の使用は問題ない?
C・A・スミスについて追記

2017/02/21 魔法強化系スキル
補足追記

2017/02/15 タイム・ストップ関係ちょい修正
エルミンスターの耐性に英語版でエラッタ出てた…

2017/02/14 呪文 その12
蘇生呪文についてちょっと追記

2017/02/12 スクロールを騙すとは
ちょっと加筆修正

2017/02/08 HP(ヒットポイント)とは何か
ちょっと追記

2017/02/07 アインズが鎧着たまま使える魔法が5つとかいう話
鎧装備制限に関してさらに追記

2017/02/07  呪文 その4
〈ウィッシュ・アポン・ア・スター〉に関してさらに追記

2017/02/06  「謀略の統治者」描写から見るルール
アンデッドの描写について追記

2017/02/04 「英雄の領域」とは
領地運営について追記

アインズ様、生前のご尊顔

あの尖った長いアゴは何なの?生前は某ミカドのような顔だったのか、それともスケルトンの種族レベルを上げたらアゴが伸びてくるのか、などなど色々ネタにされているアインズ様のアゴ及び生前の顔の謎だが、それについては自分は前々より深く考えずに一つの顔(というかもはやアーキタイプというべきか)を思い浮かべていた。


すなわち
ラブクラフト-嶋田 久作-アビゲイルの系譜に連なる、あの手の顔である。

まあなんというか、ファンタジーオタや卓ゲーマーに馴染み深いというか、クトゥルフ神話やD&Dに関係ない事もないというそんな感じでアビゲイル的な姿を、自然とアインズ様の生前のお姿にオーバーラップさせていた訳ですw


*アビゲイル(BASTARD!!の奴ね)は死人使いという点でもアインズ様と親和性が高い、だだしクラスはクレリックだが。

歩いていこうよ、どこまでも

2chオバロスレなどで、もしアインズのようにアンデッドの体で転移したら睡眠不要&疲労無効なのでどこまでも歩いて旅をしたいという意見がたまにある。
さらには呼吸不要なので海底でも歩いて渡れるなどといったカキコもみられる。

大魔術師たるアインズが各種魔法を使わずに歩いていくのに拘る点は納得しかねるが、ともかくファンタジーな世界で旅情に浸りたいという気持ちはわかる。


所違えど同じような能力を貰えるなら考えつくのは似たようなものであるらしく、D&D3.5eでの新種族:ウォーフォージドエベロン世界のロボ種族)について公式Q&Aでこのような質問があった。

Q:ウォーフォージドは呼吸不要だけど海底を歩いて渡れるの?
A:いけるけど水圧ダメージは食らうから注意してね。

まあ落下実験から見るにアインズのダメージ減少では、およそ水深600mぐらいは問題無く歩いていけるだろうが、それにしてもあらゆる所にルールが絡んでくるのが3版らしいといえばらしい。


*D&Dでも広大な未知の世界を前にいろいろ探究心が掻き立てられるが、実際のところ1LvPC達が近所のゴブリン退治とかをしていたのに、いつの間にやら邪悪教団やらデーモンロードの陰謀に巻き込まれ、気が付いたら次元界を股にかけた大冒険という事態に陥っている事が多々あり、なかなか旅情に浸っている暇もない。
また大冒険を生き残り一息ついたころにはプレイヤーの方もしっかり訓練されており、行きたい所といえば「シギルで買い物」とか「パワーアップできる魔法の場所」とかそんな意見ばかりで、物見遊山する心の余裕はすでに無くなってしまっている。

 

追記:深海はいいとして宇宙空間のダメージとか公式ルールには無いだろ常考…とか思っていたが、エピック呪文に「衛星軌道上に打ち上げる」とかいうアホ呪文がありここに書いてあったw
これによると毎ラウンド熱と冷気で2d6、真空による1d4ダメージ及び窒息らしい、まあアインズなら装備で無視できるレベルだろう。

余談だが、上のウォーフォージドに関する質問では他に「死体から装甲板かっぱぐ事出来るの?」とか「ウォーフォージドの脳みそ食べられる?」などといった物があり、ここら辺は非常にゲーマーらしい思考である。
(ウォーフォージドは特技で装甲をミスラルやアダマンティン製にする事ができ、これにより1LvPCとしては破格のACになる。また後者の質問は対マインドフレイアを想定した物)

"鮮血の戦乙女" シャルティア・ブラッドフォールン

女性の人間のヴァンパイア、クレリック15/スロール・オヴ・オルクス4/ウォーリア・オヴ・ダークネス1/ライフドリンカー10 ECL38 脅威度32

混沌にして悪、中型サイズのアンデッド(人型生物の変性種)

ヒット・ポイント:290(30d12+90);高速治癒5

完全耐性:アンデッドの完全耐性

抵抗:[音波、酸、電気、火、冷気]30(指輪)、退散抵抗+4

イニシアチブ+15;知覚 暗視60ft、擬似視覚30ft(アミュレット)

移動速度:20ft 飛行60ft(完璧)

アーマ・クラス:45、接触24、立ちすくみ41 DR10/魔法および銀
(敏捷+4、鎧+13、盾+7、外皮+11)

基本攻撃/組み付き:+21/+30

攻撃:スポイトランス+6= +41近接(1d8+25/×3、加えてHP吸収1d6、生命力吸収2Lv)
または 叩きつけ= +34近接(1d6+13)

全力攻撃:スポイトランス+6= +41/+36/+31/+26

セーヴ:頑健+26、反応+28、意志+37

能力値:筋力36/敏捷力29/耐久力-/知力16/判断力28/魅力34(ポイントバイ32)

技能:〈威圧〉+34、〈聞き耳〉+15、〈視認〉+32、〈呪文学〉+22、〈製作:錬金術〉+6、〈精神集中〉+40、〈捜索〉+21、〈知識:宗教〉+5、〈知識:神秘学〉+9、〈跳躍〉+20、〈はったり〉+20、〈変装〉+17

特技:《イニシアチヴ強化》《鋭敏感覚》《回避》《神速の反応》《迎え討ち》《鋼の意志》《強打》《薙ぎ払い》《悪の烙印》《デーモンの奴隷》《リッチの愛》《畸形:痩身》《天性の飛行者》《飛行機動性強化》《信仰の威力》《信仰の活力》《信仰の盾》《Endure Sunlight》《エピック級追加hp》《欺きへの献身》

欠点/Character Flaws:《Brash》《Inattentive》

*キャラクターの欠点は未訳サプリ「Unearthed Arcana」及びドラゴン誌に掲載された選択ルール、1Lv時に最大2つの欠点を得る代わりに特技を得られる。
Brash:軽率、機会攻撃に対するACに-6ペナ
Inattentive:注意力散漫であり〈聞き耳〉〈視認〉に-4ペナ

装備
〈スポイトランス〉:スターメタル製ランス+6(ヴァンピリック、ネクロティック・フォーカス)、ミスリル製フル・プレート+5(ダークソウル・プロテクション、ニンブルネス、ゴースト・ウォード、サンクティフィド)、ミスリル製ヘヴィ・シールド+5(アニメイト、ゴースト・ウォード)、ヘルム・オヴ・ライチャス・ウォー、ドラゴンズアイ・アミュレット、ウィングズ・オヴ・フライング、ヴェスト・オヴ・レジスタンス+5、ベルト・オヴ・マグニフィスンシェ+6、クリムゾン・ドラゴンハイド・ブレイサーズ+5、ゴースト・ガントレット、グレーター・リング・オヴ・ユニヴァーサル・エナジー・レジスタンス、リング・オヴ・イヴェージョン、ブーツ・オヴ・スピード、アイウーン・ストーン(薄い緑色)

種族能力
アンデッドの種別 :下記リンク参照、パスファインダーRPGではHPの算出やBABが変更されているので注意。
D20SRD PRDJ

ヴァンパイア・テンプレート
D20SRD PRDJ

基本クラス:クレリック
クレリック17Lvとしての信仰呪文発動能力を持つ
9Lv呪文まで 術者Lv17

1日の呪文数:6/8+1/7+1/7+1/7+1/6+1/5+1/4+1/3+1/2+1;DC=19+呪文Lv

アンデッドの威伏/支配(超常):クレリック15Lvとして、1日15回。

オーラ(変則):自分の属性に応じたオーラを発する。

「旅」の領域特典:1日合計15Rフリーダム・オヴ・ムーヴメント呪文の効果を受ける、〈生存〉 がクラス技能になる。

「欺き」の領域特典:〈隠れ身〉〈はったり〉〈変装〉がクラス技能になる。

任意発動(領域呪文):準備していた呪文を、同呪文レベル以下の「旅」の領域呪文へ発動時に変換できる。


上級クラス:スロール・オヴ・オルクス

腐臭の悪臭(変則):半径10ftの範囲に猛烈な臭いを振りまくことができ、頑健ST(DC14)に失敗した生きているクリーチャーは4Rの間、攻撃ロール、武器ダメージ、セーヴ、技能判定、能力値判定に-2ペナルティ。

タッチ・オヴ・フィアー(擬呪):コーズ・フィアー呪文の効果を発生させられる(10術者レベル、1日3回)

デーモン・ウィングズ(超常):1日1回1時間、巨大な黒い翼を背中に生やして通常の地上移動速度で飛行することができる、機動性は標準。

超痩身(超常):《畸形:痩身》をボーナス特技として得る。


上級クラス:ウォリアー・オヴ・ダークネス

黒魔法オイル(超常)「悪の怒り」:全力攻撃アクションを取りながら、同時に移動アクションを行うことができる(1日合計3R)


上級クラス:ライフドリンカー

生命の井戸(変則):盗んだ生命エネルギーを「生命の井戸」に格納しており、ライフドリンカーの能力を使用する際に必要なパワーを引き出す。生命力吸収攻撃によって与えた負のレベル1Lvにつき2ポイント、吸収した耐久力値に等しいポイントの生命の井戸ポイントを得る、最大30ポイント。生命の井戸が0になると意志ST(DC20)を行わなければならず、これに失敗すると一時的に発狂し目にしたあらゆる生きているクリーチャーを攻撃する。

元気づけ(変則):生命の井戸を1ポイント使用して、1d6の一時的ヒットポイントを得ることができる。この一時的hpは24時間持続する。1日につき10ポイントまで使用可。

超元気づけ(変則):元気づけで一度に消費したポイントに等しい値だけ、筋力値に強化ボーナスを得る。

呪文向上(変則):呪文を発動する場合、生命の井戸ポイントを使用して呪文修正特技の効果を適用できる。
《呪文レベル上昇》2ポイント消費
《呪文威力強化》4ポイント消費
《呪文威力最大化》6ポイント消費
《呪文高速化》8ポイント消費

特殊攻撃向上、威力強化(変則):生命の井戸を4ポイント使用して、特殊攻撃の変数となっている数値効果を1.5倍にする。

特殊攻撃向上、威力最大化(変則):生命の井戸を6ポイント使用して、特殊攻撃の変数となっている数値効果を最大化する。

血の下僕:生命の井戸を10ポイント使用して、レッサー・プレイナー・アライ呪文の効果を使用できる。招請されるクリーチャーは悪属性のみで、自動的に24時間この者に仕える。

防御向上(変則):生命の井戸を10ポイント使用して24時間のあいだ、外皮ボーナスと退散抵抗に+2、[電気]への抵抗と[冷気]への抵抗に+10を加え、ダメージ減少を10/銀および魔法および善に向上させることができる。

大吸血(変則):吸血能力により1d6ポイントの耐久力吸収。

血宴(変則):この者が犠牲者から吸血した場合、次のターンの開始時にフリー・アクションとして、"血宴"と呼ばれる状態に入ることができる。この状態は10R持続し、筋力に+4不浄ボーナスを得、ダメージ減少が15/銀および魔法および善に向上し、高速治癒10に上昇、にんにく、鏡、聖印、流水に対する弱点と、太陽光への脆弱性を無視できるようになる。
しかしながら血宴状態では生きている敵から逃げることができず、毎ラウンド物理的な攻撃を行わなければならない。血宴状態はこの者が終了を選択するか、10Rが経過するか、攻撃範囲内に生きている敵がいなくなるまで継続する。
血宴状態が終了したなら0hpになったかのように、2時間以内に自身の棺にたどり着かなければならない。これができなかった場合には、完全に滅びる。

*上記の上級クラス3種はすべてD&D3版「不浄なる暗黒の書」記載のものであり、技能やダメージ減少を3.5eに適合させる為、デザイナー(モンテ)の意見を纏めた非公式アップデートを使用した。

 

 盛りに盛った30HD、有効キャラクターLv38である。
しかしまあ、これって強いのかなあ?
キャラ再現に注力しつつ、自分が思いつく限りの強化を施しはしたが(普段は自重する欠点ルールやディセクレイトされた場所での創造によるHPの増大など)なにぶんエピックなキャラメイクなんて初めてだし、このレベル帯での戦闘というのがどういった物になるかはちょっと想像がつかない…

9Lv呪文(タイム・ストップも)を高速化発動、自由行動に身かわし、擬似視覚に各種アンデッドの耐生、移動してのフルアタック、バフれば一時HP+60、ACは70いくだろうし生きている相手ならグレートワーム・ゴールドドラゴンにも殴り合いで負けないだろうけど、高レベルなプレイングをしている人から言わせれば「命中やACに目が行っている内は、まだまだ素人」らしいので。

あと、このレベルのエピックキャラの資産は「歩く国家予算」とも言えそうな甚大な物であり、なんでも買えるぜ!と喜び勇んでみたものの、エピックアイテムは値段10倍ルールを今回始めて知り戦慄、上記の装備品ではスポイトランスのみで資産の半分近くを消費することとなった。
原作でもスポイトランスのみが神器級らしいので、これはこれでいいんだけど。

 

ドラゴンのモンクって強いの?(及びセバスのキャラメイク妄想)

セバスの種族及びクラス構成の考察などでたまに見られるこの疑問だが、D&D3.5eではキャラメイクにおける様々な要素と質問者の意図によりいろいろ答えが変わってくるので、まあ一通り考えてみる。


まず、歳経りたドラゴンにモンクを1,2レベル混ぜ込む構成だが、これは強い。
モンクは1,2Lv目で振ってくる特殊能力及びボーナス特技が多く、さらに全てのセーブが良好に伸びるので、防御的な能力を得るのが目的なら鎧を着ることが滅多に無いであろうドラゴンとすこぶる相性は良い。(具体的には"身かわし"とACへの判断力ボーナスがおいしい。攻撃能力を伸ばすならライオントーテムのバーバリアンが鉄板だろうが)

しかし、上記のモンク混ぜドラゴンがモンクとして強いのかと言えば、そうとは言えない。
モンクの特殊能力の一部、特に「素手打撃/Unarmed Strike」のダメージダイスの大きさや連打における追加攻撃はクラスレベルによって増大するものなので、それなりに成長したドラゴンなら素手打撃で連打するよりも生来の肉体武器、すなわち噛み付き、爪、爪、翼、翼、尾による6回攻撃、通称ドラゴン乱舞でフルアタックしたほうがよっぽど強い。

こういった場合モンクは2Lvまでで止めとくのが正解だろう。


もう一つセバスの能力にも関わるものだが、モンクがもし大きなドラゴンに変身できたとしたら、これもかなりの強化となる。

これは単に肉体能力値の増大というだけでは無く、モンクの素手打撃はクラスレベルの他に体のサイズによっても大きく変化する為だ。特に高Lvによりダメージダイスが大きいほうが、サイズアップによる増大量の恩恵も大きくなる。

*具体例を挙げれば1Lv中型モンクの素手1d6が超大型サイズになったところで2d6、期待値3.5アップに過ぎないが、これが20Lvの2d10が超大型になると6d8、期待値16アップと大きく増大する事になる。

 

以上を踏まえた上で、セバスの種族「竜人」および「ドラゴン変身」をD&D3.5eでどうやって再現するか…

D&Dはドラゴンの名を冠するゲームだけあって、人型の竜の種族もやたら多い。
和訳された分でぱっと思いつくだけでもハーフドラゴン、ドラコニック・クリーチャー、ドラゴンキン、ドラゴンボーン、特技《ドラゴンの末裔》による竜の血脈などいろいろあるが、強い種族でレベル調整値が大きいとモンクとして弱体化するし、姿が人間ぽく無いのもアレなんでここは未訳サプリ「Dragon Magic」からシルヴァーブロウ・ヒューマンを引っ張ってくることにする。

これは先祖にシルヴァー・ドラゴンを持つ人間の種族で「竜の血」の副種別を持ち技能ポイントのボーナスが無い所を除けば、普通の人間と大して変わらない。

*乙女に変身したシルヴァー・ドラゴンと騎士とのロマンスというのはD&Dではよくある話であり、たぶんそんな設定なんだろう(D厨はゲームデータは読めても英文は読めないのが多数である)

この種族でモンクレベルを上げるにしてもドラゴン変身は出来ないし、セバスが呪文を使える描写も無いので、変身能力はクラスで引っ張ってくる事にする。

ドラゴンの力を得るモンク系上級クラスというのもD&D3.5eには当然のように幾つかあり、その中でも「ドラコノミコン」記載のクラス「イニシエイト・オヴ・ザ・ドラコニック・ミステリーズ」では10Lvの能力に「竜身変化」があり、これで超大型サイズのドラゴンに変身できる。


モンク20/イニシエイト・オヴ・ザ・ドラコニック・ミステリーズ10でドラゴンに変身した素手打撃のダメージはというと…

モンクの素手打撃の伸びは20Lvが上限なのだが、ドラコニック・ミステリーズの素手強化は少々特殊でモンクLvに累積させるのではなく、サイズ上昇となっておりエピックモンクの強化に非常に都合がいい。

中型サイズ素手打撃上限が2d10、クラス能力で6d8がさらにドラゴン変身で12d8、超巨大サイズ相当の期待値54!ロマンがあるね~。
ただしここまで高レベルキャラだと、装備品が変身時に溶け込んで機能しなくなり、微妙に弱体化という問題にぶち当たるかも知れんがw

クレマンティーヌ

人間のスワッシュバックラー3/ソードセイジ3/アヴェンジング・エクスキューショナー4 ECL10 脅威度10

混沌にして悪、中型サイズの人型生物

ヒット・ポイント:61(3D10+7D8+10)

イニシアチブ:+7

移動速度:40ft

アーマ・クラス:23、接触23、立ちすくみ17

基本攻撃/組み付き:+8/+10

攻撃ダガー+1= +16近接(1d4+3/19-20)
*特技とクラス能力により敏捷&知力修正値を足すと1d4+11

または高品質のモーニングスター= +11近接(1d8+2)

全力攻撃ダガー+1= +16/+11

セーヴ:頑健+6、反応+15、意志+11

能力値:筋力14/敏捷力22/耐久力12/知力14/判断力14/魅力8(ポイントバイ32)

技能:〈威圧〉+14、〈隠れ身〉+18、〈軽業〉+21、〈聞き耳〉+12、〈視認〉+9、〈忍び足〉+18、〈脱出術〉+13、〈知識:宗教〉+4、〈知識:地域〉+6、〈跳躍〉+19、〈はったり〉+6、〈平衡感覚〉+13

技能の離れ業:〈屈曲突撃〉〈立ち直り〉〈軽業襲撃〉

特技:《武器の妙技》《回避》《強行突破》《一撃離脱》《捕らえがたき標的》《Shadow Blade》《武器熟練》

装備
ミスリルダガー+1(スペル・ストアリング)×4本、高品質のモーニングスター、高品質のレザー・ビキニアーマー、クローク・オヴ・エルヴンカインド、ブレイサーズ・オヴ・アーマー+3、グラヴズ・オヴ・デクスタリティ+4、リング・オヴ・プロテクション+2、ブーツ・オヴ・ストライディング・アンド・スプリンギング

基本クラス:スワッシュバックラー
ボーナス特技:《武器の妙技》

優雅なる反応(変則):軽装時、反応STに+1の技量ボーナス

技の冴え(変則):軽装時、軽い武器使用時に[知力]ボーナスをダメージに足せる(急所攻撃と同じく精密さを必要とする攻撃)


基本クラス:ソードセイジ
伝承者レベル6
修得武技 8
準備済武技 5
修得構え 2

流派専念/discipline focus(変則):選択した流派武器について《武器熟練》

素早き反応/Quick to act(変則):イニシアチヴ判定に+1ボーナス

ACボーナス(変則):軽装時、ACに判断力ボーナス


上級クラス:アヴェンジング・エクスキューショナー
急襲攻撃(変則):ACに敏捷力ボーナスを加えられない状況にある相手に対する攻撃で+2d6追加ダメージ

血塗られた刃(変則):急襲攻撃でダメージを与えるたび30ft以内の敵は、意志セーヴ(DC13)に成功しなければ4Rのあいだ怯え状態となる。攻撃者よりHDが高いクリーチャーには無効。[恐怖、精神作用]効果

迅速威圧(変則):移動アクションで“相手の士気をくじく”ことができる

いたぶりの刃(変則):怯え状態や恐れ状態や恐慌状態にあるクリーチャーを、立ちすくみ状態として扱う

 

D&D3.5eで軽戦士は不遇気味なのだが、それなりのダメージは出せるようにがんばって組んでみた。それでもこれでフルアーマーガゼフに勝つのはきつい、てかこのレベル帯で体得持ちファイターとまともに切り結んで生き残れるキャラは少ないと思う。

このデータでは特技《捕らえがたき標的》によりガゼフの《強打》を無効化出来るのでフルアタックですぐ死亡と言う事はないだろうが、それでもこちらの急所攻撃に軽業襲撃、スワバの技の冴えが鎧と直感回避で無効化されるのでダメージを出すのが難しい。


クレマンが勝機を見出すとしたら、モモンへの最後の攻勢のように1R目で一気に勝負を掛ける事となるだろう。

先攻できたなら、まずはシャドウハンド流の構え「チャイルド・オヴ・シャドウ」をとりつつ近づく(視認困難で20%ミス)
ガゼフに隣接したならそこからタイガー・クロー流の武技「ウルフ・ファング・ストライク」で二刀攻撃、蓄積した呪文も全開放。
すぐに武技「サドン・リープ」で即効ジャンプ、ガゼフから離れる(フルアタック避け)

これで上手く両方当れば…期待値52か、1ターンキルは無理っぽい、てか鎧のダメージ減少が地味に効いてくるな。
以降のラウンドの戦闘ではガゼフも武技を使って防いでくるだろうし、一撃離脱でチクチクやるにしても待機アクションで切られるだろうし…ジリ貧だなあ。

クレマンさんはガゼフより移動力も高いんでヤバくなる前に逃げ切れるだろうが、なんというか相性悪すぎ。

 

*ビキニアーマーは非公式同人サプリ「ビキニ大全/Chainmail Bikinis」からの登場。せっかくの同人データだが、特殊ルールの裸体防御とか使わないとAC0と防具として意味無しなので別途ブレイサーズ・オヴ・アーマーを買う羽目となった。

*武器がスティレットじゃないじゃん、とお思いかもしれないがサプリメント「武器・装備ガイド」によると、イタリアでのダガーの別名がスティレットらしいので…なんか納得がいかないが、ダガーはシャドウハンド流派武器でありキャラメイク的に色々都合がいいので、この記述を見つけた時は正直よっしゃ!と思ったw

*「無頼大全」の上級クラス:アヴェンジング・エクスキューショナーはクラスの前提条件の一つに「何らかの悲惨な目にあった経験がある」とあり、クレマン子さんの過去を考えると正にうってつけである。